カブトムシの成虫は比較的容易で飼育することができますし、道具などの情報も多く存在しているので、手軽に手に入れることができます。
特に、カブトムシの成虫は寿命が2,3ヶ月程度で、飼育する期間も短いですが、幼虫に関してはほぼ1年飼育を行います。
ですので、マットの交換をしなければいけないですし、水分の調整など色々と意識しなければいけないことが増えるでしょう。
その中でも、カブトムシの幼虫の家になる飼育ケースは慎重に選ぶ必要があります。
この記事では、カブトムシの幼虫におすすめのケースや自分の環境にはどんな飼育ケースが合うのかなども具体的に紹介しますので、ぜひご参考ください。
カブトムシの幼虫に飼育ケースは大切
冒頭でも言いましたがカブトムシの幼虫段階は成虫に比べても飼育ケースには注意する必要があります。
と、言うのもカブトムシの幼虫は基本1年ほどありまして、その大半の期間を土の中で暮らすことになります。
=人間が見られるのは、途中のマット交換もしくは成虫になった時だけです。
ですので、環境を注意していなければ気付けば死んでしまっていると言うことがザラにあります。
これは飼育ケースだけではどうにもならないですが、飼育ケースの選択をテキトウにしてしまうと、幼虫の死亡率を上げるだけです。
カブトムシの幼虫にあう飼育ケースの選び方
カブトムシの幼虫が大きく成長するには環境が全てで、その中でも飼育ケースの大切さはトップレベルになります。
ですので、選ぶ際には自分が飼育する環境に適したものなどを適切に選ぶ必要があります。
下記では、カブトムシの幼虫にあう飼育ケースを適切に選ぶ方法を紹介していきますので、ぜひご参考ください。
選び方1,飼育匹数
カブトムシの幼虫にあう飼育ケースの選び方1つ目は「飼育匹数」です。
カブトムシの幼虫を飼育する際は、筆者的には単体飼育をおすすめしているのですが、飼育スペースや費用から多頭飼育が多い印象になります。
そのことから、自身が何匹の幼虫を飼育するのかを考えてから飼育ケースを選ぶようにしましょう。
筆者的には、単体飼育であれば国産カブトムシの場合はケースでなくボトルで良いため、多頭飼育のみケースが必要と言っておきます。
<単体飼育におすすめのボトル>
これは単体飼育をする場合におすすめですが、1つ:約150円掛かるので、なるべく費用やスペースを抑えたい方は飼育ケースが無難です。
1つの飼育ケースで飼育できる匹数の目安としては↓
<多頭飼育の匹数目安>
ケースサイズ | 目安匹数 |
S | 1~2匹 |
M | 3~5匹 |
L | 6~8匹※無理して10匹 |
※サイズは”コバエシャッター”を参照
と、なります。
上記の表以上の数で飼育を行うと死亡率が上がる可能性がありますので、なるべく表以下の匹数での飼育をおすすめします。
あくまで表は参考程度ですので、ご自身で判断の上飼育を行ってください。
選び方2,カブトムシの種類
カブトムシの幼虫にあう飼育ケースの選び方2つ目は「カブトムシの種類」です。
飼育はイメージだけで言うと国産カブトムシをイメージしがちですが、日本は色々なカブトムシの種類を飼育することができます。
その中でも、1番は国産カブトムシですので、飼育ケースやマット(餌)などもほとんどが国産カブト向けに作成されています。
なので、国産カブトムシを飼育する方はぶっちゃけ通常の飼育ケースを選べばOKで、もし海外のカブトムシを飼育するなら独特なケースが必要です。
例えば、ヘラクレスオオカブトのような大型カブトムシであればこちらで紹介しているように1匹に特大のケースを利用するほどです。
選び方3,隙間の有無
カブトムシの幼虫にあう飼育ケースの選び方3つ目は「隙間の有無」です。
カブトムシを飼育するケースは世の中に色々なメーカーさんから発売されているものがあり基本飽和状態になっています。
色々な観点から、蓋が全開になるやつや開きにくいものなど特徴があるのですが、筆者が最も意識するのは”隙間の有無”です。
分かりやすく画像を載せると↓
<隙間が大きいケース>
<隙間があまりないケース>
と、なります。
どちらが良いのかは個人差があると思いますが、ブリーダーの筆者的には害虫侵入防止の観点から”隙間があまりないケース”がベストです。
どちらにもメリット・デメリットはあるものの、相対的に見て隙間が少ないケースを選ぶのが良いと思います。
選び方4,価格
カブトムシの幼虫にあう飼育ケースの選び方4つ目は「価格」です。
価格はどんなものでも意識すると思いますが、飼育ケースでも価格は必須で、めちゃくちゃピンキリ価格になります。
高ければ3,000円ほど、安ければ200、300円ほどで購入する事ができるほどピンキリで良いものにこだわればドバドバ出費しがちです。
ですので、自分の財布や家計を確認しながら自分に丁度良い価格のものを選択するのが良いと思います。
例で言えば、筆者はブリーダーとして行っていますので、良いものにはお金をかけて準備しますし利用しています。
そのため、マット(餌)は月に数十万しますし、温度管理も徹底しているので月に数万以上は掛かるので、初めて飼育する方には強要しません。
しかし、一応できるだけ、自分の買うことができる限度で良いものを購入することをおすすめします。
カブトムシの幼虫におすすめの飼育ケース3選
カブトムシの幼虫にあう飼育ケースは上記で言ったように、人それぞれ合う・合わないがありますし、どこに重点を置くのかは変わります。
ですので、ここでは筆者が利用してみて良かった飼育ケースを3つに絞ってご紹介していきます。ぜひ、ご参考ください。
おすすめ1,コバエシャッター
カブトムシの幼虫におすすめの飼育ケース1つ目は「コバエシャッター」です。
コバエシャッターは筆者が主に愛用している飼育ケースでして、どんなケースを買えば良いのか分からないのであれば、これがベストです。
と、言うのもデメリットが少し高いという点や、ペットショップなどに売っていないというぐらいで他は全然問題ありません。
例えば、害虫などが入りにくい点やサイズが豊富な点など色々なメリットがあり、めちゃくちゃおすすめです。
おすすめ2,クリアスライダー
カブトムシの幼虫におすすめの飼育ケース2つ目は「クリアスライダー」です。
クリアスライダーは、筆者は主に成虫などの飼育で利用していますが、幼虫飼育にもめちゃくちゃおすすめです。
特に、外からの害虫も入りにくい構造ですし、サイズの種類も多くありますので、自由に使いやすいためおすすめの飼育ケースの1つになります。
しかし、若干割れやすい一面もありますので、扱いをきちんとできる方向けでして、雑に扱いがちな場合はおすすめできません。
おすすめ3,いれと庫
カブトムシの幼虫におすすめの飼育ケース3つ目は「いれと庫」です。
いれと庫は本来”本”を収納するケースではあるものの、大型のカブトムシを飼育するには最適なケースとも言えます。
筆者も、ヘラクレスオオカブトなどの大型のカブトムシを飼育するのであれば必ず入れと庫を利用しています。
家の中がこんな感じになるほど…↓
これは一角ですが、ここだけでも100個近くは…あると思います。
このケースは意図した穴などはないですが、穴がなくとも隙間があるので幼虫が死亡することはありません。
筆者は一応コバエなどの侵入防止用でいれと庫の蓋に穴を開けて利用していて、順調に大きく成長しています。
もちろん、大型のカブトムシだけでなく国産のカブトムシでも3匹程度であれば飼育することは可能です。
まとめ
カブトムシの幼虫は繊細ですが適切な環境で飼育すれば、大きく健康に成虫へとなってくれますので環境を充実させる事が大切です。
もちろん、餌であるマットも適したものを利用するべきではあるものの、飼育ケースが小さかったり、隙間があるものを利用すると環境が一気に崩れます。
ですので、どれだけ良いマットを使ったとしてもケースがダメだと全てがダメになります。
今後飼育を長期で(成虫→幼虫→成虫)などを1,2年行うのであれば、価格よりも機能や品質などを優先したほうがストレスなくカブトムシ飼育を行う事が可能です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
他にも、昆虫に関する情報や豆知識記事などもありますので、ぜひそちらもご覧ください。