昆虫好きは誰でも憧れるであろう「ヘラクレスオオカブト」の飼育ケースは他のカブトムシやクワガタのものとは異なります。
とは、言っても何を意識して飼育ケースを選べば良いのかが、初心者の方からすれば難しく疑問に思うことがあるでしょう。
ですので、この記事ではヘラクレスオオカブトを飼育するために必要な飼育ケースについて紹介していきます。
ヘラクレスオオカブトはサイズが桁違い
そもそも、ヘラクレスオオカブトは他の種類のカブトムシやクワガタなどと比べると、桁違いにサイズが違うのが分かると思います。
簡単に比較するとこんな感じです。↓
<カブトムシのサイズ比較>
成虫 | 幼虫 | |
ヘラクレスオオカブト | 120mm~170mm | 95g~180g |
国産カブトムシ | 35mm~80mm | 20g~40g |
国産オオクワガタ | 45mm~85mm | 15g~35g |
ミヤマクワガタ | 45mm~75mm | 7g~15g |
※全てオス♂のみのサイズになります。
と、比較すると幼虫・成虫ともにサイズが圧倒的に違うのが分かります。
国産と比べると幼虫に関しては2~4倍、成虫に関しても2~4倍以上違うので、どれだけの飼育環境やケースが必要かは分かるでしょう。
ヘラクレスオオカブトの飼育ケース最低条件
ヘラクレスオオカブトのサイズが異常ですので、飼育ケースに関しても他の種類と同様のケースでは完璧な環境不適合です。
ですので、ここではヘラクレスオオカブトを飼育するための最低条件を幼虫・成虫に分けて具体的に紹介していきます。
幼虫の飼育ケースの最低条件
ヘラクレスの幼虫を飼育するための飼育ケースに必要な条件は4つです。
<幼虫の飼育ケースの最低条件>
- 十分な空気穴の確保
- 匹数にあったサイズのケース
- 1匹ごとの管理しやすいボトル
- 中身が見える透明のケースorボトル
などは、ヘラクレスオオカブトの幼虫を飼育していく上では最低限必要な条件です。
特に、オスの幼虫は下手すれば100gを超えてくるようなサイズになるため、その分マットをめちゃくちゃ消費します。
ですので、サイズにもよりますが1ケースに複数匹買うのであればかなり大きいサイズが必須ですし、できれば1匹に1,000ccを超えるボトルが最適です。
成虫の飼育ケースの最低条件
ヘラクレスの成虫を健康&安全に飼育するための飼育ケースに必要な条件は4つです。
<成虫の飼育ケースの最低条件>
- 十分な空気穴の確保
- オスとメスは別のケースで飼育
- ターンができるサイズのもの
- 中身が見える透明ケース
などです。ヘラクレスオオカブトの成虫を飼育するのであれば、1番意識することはオスとメスの判断になります。
そうすることで、ヘラクレスにも優しいですし、飼育する方のお財布にも優しくなります。
ヘラクレスオオカブトの飼育ケースの選び方
ヘラクレスオオカブトの飼育ケースは上記で紹介した最低条件は前提になります。
その上で、飼育ケースを選ぶ際に見るべきポイントを紹介して、具体的な選び方について紹介しますので、ぜひご参考ください。
選び方1,コバエ対策の有無
ヘラクレスオオカブトの飼育ケースの選び方1つ目は「コバエ対策の有無」です。
ヘラクレスオオカブトに限らずカブトムシなどを飼育していると、コバエやダニなど人間にとっては不快な生物が発生します。
これが発生するのは仕方ないので、できる事は最大の対策をし減らしたり一定異常増やさない努力をして、飼育ケース内に入らないようにしなければいけません。
それが一発で解決できるのが、コバエ対策をしている飼育ケースを使う事です。
ですので、コバエが鬱陶しいと思うのであれば対策されている飼育ケースを使うことを圧倒的におすすめします。
選び方2,大きさ[サイズ]
ヘラクレスオオカブトの飼育ケースの選び方2つ目は「大きさ[サイズ]」です。
飼育ケースにはサイズが3~5分割ぐらいに分かれており「SS,S,M,L,LL」などと明記されていますが、ヘラクレスはLL以上が最低でも必要になります。
しかし、オスの成虫を飼育するのであればLL以上は必要ですが、メスの成虫を飼育するのであればS程度あれば大丈夫です。
ですので、性別で飼育ケースを分けることができれば、費用なども抑えることができます。
選び方3,価格
ヘラクレスオオカブトの飼育ケースの選び方3つ目は「価格」です。
やはりどんな道具でもそうですが、何か物を購入しようとすると価格を気にするでしょう。
これは飼育ケースでもそうでして、ヘラクレスの場合はサイズも大きくなるので最低でも550円は必要になります。
最低で550円とすれば上には上があり、上記でも紹介したようにコバエ対策などが事前にされているものに関しては高価です。
ですので、面倒を取るのか金額を取るのかとなりますので、この点も意識しましょう。
ヘラクレスオオカブトにおすすめの飼育ケース3選
ヘラクレスオオカブトを飼育するための飼育ケースは、上記で紹介してきたことを気にする必要があります。
その中でも、色々な観点からみておすすめの飼育ケースを3つほど紹介していきます。
おすすめ1,コバエシャッター大
ヘラクレスオオカブトにおすすめの飼育ケース1は「コバエシャッター大」です。
これは沢山のブリーダーさんから好まれており人気な飼育ケースですが、なんと言っても金額が高価中の高価になります。
もちろん、それだけの効果がありますし元々ケース内にコバエが侵入しない限り真新しく入ってくることはほぼありません。
しかし、コバエシャッターはシャッター部分が取り外し可能ですし、直ぐに汚れるので1年に1回は交換する必要があります。※別売です。
おすすめ2,クリアスライダー
ヘラクレスオオカブトにおすすめの飼育ケース2は「クリアスライダー」です。
これに関してはコバエシャッター同様人気な飼育ケースがクリアスライダーですが、サイズがそこまで大きくありません。
ですので、オスを飼育することはできませんが、メスを飼育するには最適です。
特に、価格も高いと感じるものではないので、比較的購入することができますし、コバエも+で防げるのでメスを飼育するならおすすめのケースになります。
おすすめ3,QBOX-40or50
ヘラクレスオオカブトにおすすめの飼育ケース3は「QBOX-40or50」です。
これに関しては上記2つは違いケースケースしていないもので、どちらかというと多目的に使えるBOXになります。
ですが、これがヘラクレスなどの大型種を飼育するのにはピッタリで、幅を取りますが安心して飼育することが可能です。
価格もサイズの割には安いのですが、なんせ空気穴やコバエ対策がされていないので、自分で対策をする必要があります。
まとめ:ヘラクレスオオカブトの飼育ケースについて
本記事では「ヘラクレスオオカブトの飼育ケースについて|大きさや選び方を紹介」についてお話してきました。
カブトムシの王様”ヘラクレスオオカブト”の飼育ケースはイメージするだけでも特大になることは明確に分かると思います。
これは幼虫も成虫も同じですので、その点は1番意識するようにするべきでしょう。
人間で例えると90~120kgの男性がトイレの中だけで1年もの間閉じ込められている状態で、ずーと監視されているのと同様です。
ですので、昆虫を飼育するのであればヘラクレスオオカブトだけでなく環境整備は色々な観点から決めることをおすすめします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
他にも、昆虫に関する情報や豆知識記事などもありますので、ぜひそちらもご覧下さい。