カブトムシが幼虫→サナギになる際には、マットの中で無造作になる訳ではありません。
色々な理由で自分の身を守るために”蛹室”を作るのですが、自然界でも人間界でも蛹室が壊れてしまう可能性があります。
これが自然界で起こってしまうとほぼ100%で死亡するのですが、人間界では気付くことができれば助けることができます。
この記事では、そんな「カブトムシの蛹室を壊したらヤバいのか」について詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
カブトムシの蛹室を壊したらヤバい!?
結論、カブトムシの蛹室を壊してしまったらヤバいのか?についてですが、筆者的には全然大丈夫だと思います。
もちろん、対策しなければヤバい状態にはなるのですが、飼育者(あなた)が蛹室の崩壊を気付けば死なせずに助けることが可能です。
ですので、どこのサイト、記事でも蛹室が壊れる=激ヤバみたいな感じなっていますが、全然心配しなくても大丈夫です。
蛹室を壊した際の判断基準について
“蛹室を壊した”と一言で言っても、どのレベルになれば蛹室が壊れたってなるの?と疑問に思うでしょう。
ですので、ここでは筆者が思う「蛹室を壊した際の判断基準」について解説していきます。
蛹室を壊したタイミングなどによっても対応が異なりますので、知っておくべきです。
判断基準1,半崩壊
蛹室が”半崩壊”した時にどんな判断基準をするのかについては以下の通りです。↓
幼虫のタイミング | 放置でOK |
前蛹のタイミング | 蛹室の形が残っていればOK |
サナギのタイミング | 放置はNG(助ける必要がある) |
と、なります。
幼虫のタイミングで蛹室が半崩壊した際は、まだ再度作れる余力がありますので、そのまま放置しておいて大丈夫です。
前蛹のタイミングで半崩壊した際は、蛹室の形さえ残っていればサナギになり羽化させることができます。
サナギのタイミングで半崩壊した場合は、前蛹のように形が残っていればある程度大丈夫ですが、安全に羽化させるのであれば助ける必要があります。
判断基準2,完全崩壊
蛹室が”完全崩壊”した時にどんな判断基準をするのかについては以下の通りです。↓
幼虫のタイミング | 放置でOK |
前蛹のタイミング | 放置はNG(助ける必要がある) |
サナギのタイミング | 放置はNG(助ける必要がある) |
と、なります。
幼虫のタイミングで蛹室が完全崩壊した際は、半崩壊と同様に放置してOKです。
前蛹のタイミングで完全崩壊した際は、サナギになることができないので、すぐさま救出して人工蛹室に移してあげてください。※下記の”見出し4”で紹介しています。
サナギのタイミングで完全崩壊した場合は、前蛹と同様で人工蛹室に移してあげましょう。
カブトムシの蛹室が壊れる原因
カブトムシの蛹室はなるべく壊れないようにすべきなのですが、どれだけ対策しても壊れてしまう可能性があります。
ですので、ここではなぜカブトムシの蛹室が壊れてしまうのか、具体的な原因についてご紹介していきます。
<蛹室が壊れる原因>
原因1,人間が触ったことによる崩壊
カブトムシの蛹室が壊れる原因1つ目は「人間が触ったことによる崩壊」です。
蛹室が1番崩壊する原因が、人間の影響でして、蛹室作成後に無理やり触ったり、マット交換をしてしまうと崩壊します。
わざとじゃないにしろ、蛹室の崩壊=死亡の可能性がありますので、できるだけ人間の影響で崩壊しないようにするべきです。
<代表的な人間による崩壊>
- 必要以上の観察
- マット交換
- 揺れによる崩壊
これらは注意すべきです。
蛹室を確認した後は、なるべく揺れない場所や暗室で保管することをおすすめします。
原因2,幼虫自身による崩壊
カブトムシの蛹室が壊れる原因2つ目は「幼虫自身による崩壊」です。
幼虫は器用に蛹室を作成するのですが、中には鈍臭い個体がいまして、きちんと蛹室を作れない個体が存在します。
経験したのでいうと、歪な形の蛹室や上半分が作れていないような幼虫などもいました。
ですので、滅多にはないのですが、幼虫自身が蛹室を崩壊する可能性もあるため、毎日の観察が必要になってきます。
原因3,マットの質
カブトムシの蛹室が壊れる原因3つ目は「マットの質」です。
カブトムシの幼虫は蛹室を作るために、自分の体液とマットで固めて作成するため、マットの質がめちゃくちゃ重要になります。
ですので、マットが乾燥しすぎていたり水分が多すぎたりすると、上手く蛹室を作れないため崩壊する確率が上がってしまいます。
最悪の場合は、そもそも蛹室を作れずに死んでしまう可能性があるぐらいマットが重要ですので注意してください。
蛹室を壊した場合は人工蛹室がおすすめ
蛹室を壊してしまった場合は人工蛹室を推奨します。
下記では、筆者が実際に行なって確実に羽化させることができた人工蛹室についてご紹介していきます。
<おすすめする人工蛹室>
方法1,ペットボトル
蛹室を壊した際の対策、人工蛹室におすすめの方法1つ目は「ペットボトル」です。
方法2,オアシス
蛹室を壊した際の対策、人工蛹室におすすめの方法2つ目は「オアシス」です。
方法3,トイレットペーパーの芯
蛹室を壊した際の対策、人工蛹室におすすめの方法3つ目は「トイレットペーパーの芯」です。
まとめ:蛹室を壊しても全然大丈夫
本記事では「カブトムシの蛹室を壊したらヤバい!?|壊した判断基準と人工蛹室についても紹介」についてお話してきました。
カブトムシの蛹室は非常に大事なもので、幼虫→サナギはもちろんのことサナギ→羽化する際にも必須です。
ですので、崩壊することはできるだけ防止することが大切でして、なるべく壊れないようにしてください。
ですが、どれだけ注意しても対策しても崩壊することもありますので、難しいのですがもし壊れたとしても焦らなくても大丈夫です。
蛹室が崩壊した時はとりあえず焦らずに、上記で紹介したように人工蛹室などを使って救出してあげてください。
であれば、早めに見つけることができた場合ほぼ100%で助けることができます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
他にも、昆虫に関する情報や豆知識記事などもありますので、ぜひそちらもご覧ください。