カブトムシの幼虫を飼育していると、色々な変化が起こりますので、現状どうなっているのか把握したい方もいるでしょう。
その中でも劇的変化するのが”幼虫→サナギ”になる場面でして、この瞬間がカブトムシの幼虫から羽化するまでの中でもめちゃくちゃ印象が強いです。
そんなサナギになる瞬間なのですが、これに関しては前兆を掴んでいないと見ることもできませんし、気付くこともできません。
別に見る必要もないと思っている方も、サナギになる前兆を掴むメリットなどもありますので、下記で詳しく紹介していきます。
カブトムシがサナギになる前兆はある
カブトムシの幼虫がサナギになる際には流れ的に「幼虫→前蛹→サナギ→羽化」という感じで段階を踏んで成長していきます。
その成長段階で、それぞれ変化する前兆と言うのはあるので、もちろんサナギになる前兆はあります。
サナギになる前兆を掴むメリット・デメリット
サナギになる前兆を掴むと一言で言っても何のためにするの?と思うでしょう。
ここでは、そんな疑問の中でも「なぜ、前兆を掴むメリット・デメリット」を下記で紹介していきます。
メリット
サナギになる前兆を掴むメリットは以下の通りです。↓
- 蛹室を下手に壊さない
- 羽化になるタイミングが分かる
- 見学することができる
サナギになる前兆を掴んでも良いことなくね?と思う方もいると思いますが、実はブリーダーのほとんどが気にするぐらい幼虫→サナギになる瞬間は大切です。
特に、安心・安全に飼育するのであればサナギになる前兆を掴むことが大切で、その中でも蛹室を壊さないようにする必要があります。
また、サナギ→羽化になる間隔は基本的に一緒ですので、羽化になるタイミングをあらかじめ把握することが可能です。
お子様が飼育している場合は、自由研究の課題として観察や見学をすることができます。
デメリット
サナギになる前兆を掴むデメリットは以下の通りです。↓
- 毎日観察して時間が無くなる
- 触ってしまいたくなる
デメリットはほとんどないのですが、唯一あるとすれば“気になりすぎる”という所です。
今までは毎日1回見る程度だったのが、急に1日5,6回程度見てしまうぐらいになるので、めちゃくちゃ時間を食います。
筆者に関しては、常に観察していますが、幼虫→サナギになる瞬間が1番緊張するので、ほぼ張り付き状態で観察している程度です。
カブトムシの幼虫がサナギになる前兆5選
カブトムシの幼虫がサナギになる前兆は、察知することが大切ですが、1番は毎日観察して前日との違いを見つけることです。
下記では、サナギになる前兆を5つほどご紹介していきます。
<サナギになる前兆>
前兆1,蛹室が側面から見える
カブトムシの幼虫がサナギになる前兆1つ目は「蛹室が側面から見える」です。
1番間違いない前兆なのが、ボトルや飼育ケースの側面から蛹室が見えている状態でして、蛹室が見れれば約2,3週間でサナギへと変化していきます。
これは毎日見ているとサナギになる瞬間を見ることができますが、大きめの飼育ケースであれば側面に蛹室を作るとは限らないので難しい問題です。
もし、ボトルなどで飼育をしているのであれば、確実と言えるほど側面で見れますので、カブトムシのサナギを観察したい方はボトル飼育をおすすめします。
<筆者が使用しているボトルはこちら>
前兆2,マット内で暴れる
カブトムシの幼虫がサナギになる前兆2つ目は「マット内で暴れる」です。
カブトムシがサナギになる際は、上記で紹介したように蛹室を作るため、ケース内で自分に合う場所を探し求めます。
ですので、サナギになる前はマット内をグルグルと暴れ回りますので、1日で普通にマットの状態が変化してきます。
これは慣れなければ見極めることができないので、もし初めてサナギの前兆を見極めるのであれば”前兆1”と”前兆5”が間違いありません。
前兆3,カリカリ音が聞こえる
カブトムシの幼虫がサナギになる前兆3つ目は「カリカリ音が聞こえる」です。
これも蛹室に関係してくるのですが、カブトムシの幼虫が蛹室を作る際はマットや体液などを混ぜながら固めていきます。
その際に、それこそ飼育ケースの底や側面に蛹室が触れると、幼虫の頭などが擦れてカリカリやガリガリなどの音が鳴ります。
ですので、幼虫がサナギになる前には置いてある場所によってはカリカリ音で、寝れないぐらい音が鳴りますのでご注意ください。
前兆4,一定期間幼虫の姿が見えない
カブトムシの幼虫がサナギになる前兆4つ目は「一定期間幼虫の姿が見えない」です。
これは”前兆2”で紹介した暴れ回るの真反対でして、一定期間幼虫が側面に上にも底にも見当たらない場合があります。
このようにどこからも見当たらない場合は、死んでいるorサナギの前兆と思っていただいて大丈夫です。
前兆5,マットが歪に凹む
カブトムシの幼虫がサナギになる前兆5つ目は「マットが歪に凹む」です。
上記で散々言ってきましたが、幼虫→サナギになる瞬間に蛹室を作成するため、マットの上部分が所々凹みます。
1匹で飼育している=ボトル飼育であれば、凹みよりもマットの減りや側面に見える蛹室で判断する必要があります。
多頭飼育するのであれば、確実にマットが歪に凹み始めますので、サナギになる前兆を簡単に掴むことができるでしょう。
サナギになる前兆を掴んだ後にするべきこと
もし、上記で紹介したようなサナギになる前兆を掴むことができれば、するべきことが色々とあります。
もちろん、しない方が良いこともありますので、下記で簡単に紹介していきます。
前兆を掴んだ後にするべきこと
カブトムシがサナギになる前兆を“掴んだ後にするべきこと”は以下の3つです。↓
- 毎日観察
- 安全な場所に移動
- 羽化後の飼育準備
サナギの前兆を掴んだ理由にもよりますが、できれば毎日観察することをおすすめします。
また、サナギになる瞬間はすごく繊細でして、温度1つミスってしまうと普通に死んでしまう可能性がある状態です。
+揺れたり、万一飼育ケースが転んでしまうと幼虫と違って動けないため、死ぬ確率が圧倒的に高くなってしまいます。
その後のことも考えて動く必要がありまして、サナギ→羽化した後のことも想定して飼育道具などを準備しておく必要があります。詳しくは↓
前兆を掴んだ後にしない方が良いこと
カブトムシがサナギになる前兆を掴んだ後に“しない方が良いこと”は以下の2つです。↓
- 蛹室を壊さない
- 無駄に飼育ケースを触らない
まず、カブトムシの前兆を掴んだ後にしない方が良いことは”蛹室を壊さない”が1番に意識するべきことです。
蛹室は繊細で一度壊れると色々な作業があるので、全貌を観察したい人でない限りは何もせずに羽化まで見守ることが良いでしょう。
もし、蛹室を壊してしまった際は、人工蛹室を利用して対策することもできますので、最悪の場合のために知っておいてください。
まとめ:前兆を察知すると安心して飼育可能
本記事では「カブトムシの幼虫がサナギになる前兆はあるの!?|察知するのは大事」についてお話してきました。
カブトムシが幼虫→サナギになる際は意外と分かりやすく合図を出してくれるので、人間側が前兆を察知しようと思うと簡単に出来ます。
初めは少し分かりにくいと思いますが、10~30匹程度を飼育しているのであれば1年以内に察知することができるでしょう。
察知することで、かなり安全に飼育することができ多くの個体を無事に羽化させることができます。
ぜひ、これまであまり意識していなかった方も、まだ飼育を始めたばかりの方も上記で紹介した5つで完璧に前兆を掴むことができますので、覚えておいてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
他にも、昆虫に関する情報や豆知識記事などもありますので、ぜひそちらもご覧ください。