カブトムシ

カブトムシの産卵セットを正しく組む方法|必要な道具も解説

カブトムシの繁殖を考えたときに色々と考えることがあると思うのですが、その中でも率先して意識すべきなのが“産卵セット”です。

と、いうのも産卵セットが無ければ、どれだけ交尾が完璧だったとしても、卵を産まないですし下手すれば産卵セットが原因で死亡する可能性もあります。

ですので、この記事では筆者が色々試して失敗した上で分かったことを元に、完璧なカブトムシの産卵セットを組む方法を紹介していきます。

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産卵セットが1番大事な部分

カブトムシに産卵して貰うためには色々大事なんですが、1番大事と言えるのは産卵の土台になる”産卵セット”です。

もちろん、交尾の成功&失敗や飼育環境などでも、産卵数であったり産卵の状況というのはめちゃくちゃ左右されます。

しかし、それ以上にそもそも産卵を行う場所が不備であれば、それまでの行動は無意味です。

ですので、この記事ではブリーダーである筆者が何回も失敗を積み重ねて分かった大事な部分や失敗する要因についてを紹介していきます。

カブトムシの産卵セットに必要な道具

カブトムシの産卵セットは意外にも数少ない道具で作ることができます。

ここでは、筆者が産卵セットを組む際に使っている道具を4つほど紹介していきます。

<産卵セットに必要な道具>

道具1,飼育ケース

カブトムシの産卵セットに必要な道具1つ目は「飼育ケース」です。

産卵セットを組む際に1番最初に考えるのが、どの飼育ケースを使って組もうかな?ということだと思います。

これに関しては、ほとんどの方が現在カブトムシを飼育しているケースをそのまま産卵セットに代用するでしょう。

もちろん、良いのですが1番オススメなのは別途産卵用のケースを使うことです。

筆者が使用しているケースはこちら↓

<小型のカブトムシの場合>※国産カブトムシ含む


<大型のカブトムシの場合>


これは何と言ってもマットが入る量が絶妙ですし、サイズ的にも玄関に置けるので家族の反対がないポイントが最高です。

+蓋がきちんとコバエ対策をされているので、こちらの記事→で紹介した害虫を気にせずに産卵セットを組むことができます。

道具2,産卵用マット

カブトムシの産卵セットに必要な道具2つ目は「産卵用マット」です。

産卵セットを組むときに、ケースがお皿でここで紹介する産卵用マットはまさにケーキ(メイン)になります。

ですので、産卵セットを組むときに1番大事な道具でして、マットなしでは産卵セットを組むことができません。

筆者が使用しているマットはこちら↓


こちらは月夜野きのこ園さんの完熟マットでして、筆者が産卵セットを組む際には必ず使用しているマットです。

色々なマットを試しましたが、抜群に効果が出たマットでも最高峰レベルになります。

他にも、コスパ重視の産卵用マットもありますので、詳しくは下記記事をご覧ください。

カブトムシの産卵時に適したおすすめマット3選|マットで180°変わるカブトムシを飼育していると繁殖を考えるタイミングが来るでしょう。 その際に現在使用しているマットで良いのか?というタイミングが来る...

道具3,昆虫ゼリー

カブトムシの産卵セットに必要な道具3つ目は「昆虫ゼリー」です。

カブトムシは産卵するために土に潜っている段階では約5日間ほどエサを食べずにずーっと産卵を行っています。

ですので、必要ないと思われるのですが、必ず休憩のタイミングで昆虫ゼリーを爆食いするため、必ず多めに入れてあげてください。

国産カブトムシの場合であれば4つあれば1回分は足りますので、最低4つで1週間に1度は交換してあげるようにしましょう。

筆者が産卵のタイミングで使用している昆虫ゼリーはこちら↓

道具4,転倒防止の木

カブトムシの産卵セットに必要な道具4つ目は「転倒防止の木」です。

カブトムシは基本底に土の中で産卵を行った後、上記でも言いましたが休憩のため昆虫ゼリーを食べるのですが、そのタイミングで転倒する可能性があります。

これは意外だと思われますが、カブトムシは土の上では何度も転倒してしまいます。

ただの転倒だと良いのですが、下手すればそのまま力を尽きてしまい死んでしまう場合もありますし、飼育者が気付くタイミングが遅ければ確実に弱ります。

ですので、そうならないためにも転倒防止の木をできればマットの上一面に敷き詰めるか、ちょっと間隔をあけて置くようにしましょう。

筆者が使用している産卵のタイミングで使う転倒防止の木はこちら↓

カブトムシの産卵セットの作り方(手順)

カブトムシの産卵セットの作り方(手順)については下記の通りです。↓

  • STEP1
    道具を準備

    カブトムシの産卵セットを作るために必要な道具はこちら↓

    画像

    これらの道具をまず準備することができればSTEP1はOKです。

    スーパーやホームセンター、ペットショップなどでは購入できないものもありますが、amazonなどのネットショップを利用すれば手軽に安く購入できます。

  • STEP2
    飼育ケースにマットを移す

    道具を準備することができましたら、早速産卵セットを組んでいきます。

    まず、飼育ケースと産卵マットを手元に準備してください。

     

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    それから準備したマットを飼育ケースの1/4を入れてください。

     

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  • STEP3
    カブトマットを押し固める

    飼育ケースにマットを1/4程度入れた後は、マットを押し固めてください。

     

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    押し固める際は、手袋をした手で体重を掛ける感じでも良いですし、何か平らな道具があるのであれば、そちらで押し固めましょう。

    押し固めるとこんな感じで量が明らかに減ります。↓

     

    画像

     

    これを飼育ケースの2/3まで繰り返してください。

     

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  • STEP4
    マットを被せる

    飼育ケース2/3までマットを押し固めることができると、その上からマットを被せましょう。↓

     

    画像

     

    このマットはカブトムシにとっての足場の安定性も含め、潜る際の足場にもなりますので、地味ですが意外と大事です。

     

  • STEP5
    エサや転倒防止道具を入れる

    マットを被せた後は、昆虫ゼリーや転倒防止の道具を入れていきましょう。

    詳しい道具は上記の”見出し2”で紹介した道具を並べてください。↓

     

    画像

     

    こんな感じです。

    筆者はカブトムシの種類によっては、のぼり木なども入れて産卵を促すことをしてあげています。

  • STEP5
    完成

    完成するとこんな感じです。↓

     

    画像

     

    これで、交尾済みのメスを投入して約5日~1週間程度で昆虫ゼリーの交換や転倒防止木を元に戻しましょう。

    もし、都度採卵をする方は同じく1週間程度で、取り出して卵を採取してください。

ぜひ、このような流れで産卵セットを作っていただければと思います。

産卵セットを組むときに注意する点

産卵セットは上記で紹介した手順で組めば失敗することはほぼないと言えます。

しかし、意外な落とし穴があったりしますので、筆者も失敗して経験した産卵セットを組むときに注意する点を紹介します。

<産卵セットを組む際の注意点>

注意点1,十分なガス抜き

産卵セットを組むときに注意するポイント1つ目は「十分なガス抜き」です。

カブトムシに関係するマットは、どんなものでもガス抜きすることをおすすめしますが、産卵セットも十分にするべきです。

と、いうのも幼虫に使用するマットに関しては比較的ふんわりとなっているだけでして、これであればガス抜きが甘くてもどうにかなります。

しかし、産卵セットでガス抜きが甘いと普通に発熱し、潜ったメスはもちろん産卵した卵も全て死んでしまいます。

ですので、産卵セットを組む際のマットは必ずガス抜きは徹底してください。

カブトムシの幼虫を飼育するマットのガス抜きについて|必須項目の1つカブトムシの幼虫ようちゅうを飼育しいくしていくためには、栄養えいようの高いマット(土)を利用りようする方が、良個体りょうこたいに育つ可能...

注意点2,水分量の調整

産卵セットを組むときに注意するポイント2つ目は「水分量の調整」です。

水分量の調整はマットによっては不必要ですが、ほとんどのマットで水分の調整をする必要があります。

大抵はマットが乾燥気味ですので、水を追加するだけなのですが、目安としては「思い切り片手で握ってまとまる程度」です。

水がはみ出してきてもダメですし、すぐにバラけてしまう状態もダメです。

まとめ:カブトムシの産卵セットは繊細

本記事では「ブトムシの産卵セットを正しく組む方法|必要な道具も解説」についてお話してきました。

カブトムシの産卵セットは、マットさえあれば良いでしょ?と思われたりしますが、結論=「マットだけでも良いでしょう」というのが答えです。

ただ、この記事をご覧のあなたが、カブトムシの産卵に何を求めるのかが大事になります。

例えば「子どものために多くの卵(幼虫)を産んで貰いたい」「比較的少ない産卵数で抑えたい」など人によって産卵セットに求めるものが変わってきます。

ですので、あなたがもし少しでも多くの卵(幼虫)を産んで貰いたいと思っているのであればこの記事はかなり参考になるでしょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

他にも、昆虫に関する記事や豆知識記事などもありますので、ぜひそちらもご覧ください。

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