カブトムシを飼育していると繁殖を考えると思いますが、いざ挑戦しても「全然、産まない」と言う状況に陥る場合があります。
これは初心者の方はもちろんですが、ブリーダーでも失敗する可能性が全然あります
ですので、「産まなかった…」=もう無理ということは無く、その後もある部分を改善すれば爆産に変わるでしょう。
この記事では、そのような方法はもちろんのことメインではカブトムシが卵を産まない原因についてもご紹介していきます。
カブトムシは卵をどれくらい産むの?
そもそも、カブトムシは卵をどれくらい産むのか?についてですが、結論=30個以上は平均で産むと思います。
もちろん、中には数個しか産まない個体もいれば100個近く産卵する個体もいます。
ですので、一概には言えませんが、上手く産卵してもらうことができれば、30~50個程度を見込めるでしょう。
カブトムシが卵を産まない原因5選
カブトムシは比較的簡単に繁殖させることができて、あまり失敗することはありません。
しかし、下記で紹介する原因に当てはまるのであれば必然的に失敗する可能性があるため、上手く卵を産んでくれない方は、原因を確認してみてください。
<卵を産まない原因>
原因1,交尾の不備
カブトムシが卵を産まない原因1つ目は「交尾の不備」です。
カブトムシは生き物の中でも性欲が強く、かなり短い一生ですので、なるべく子孫繁栄するために活動しています。
ですので、飼育下でもオスとメスを一緒に飼育していると、知らない間に交尾をしているというのがザラにあります。
しかし、上手く交尾ができていない場合は、卵を産んでいるとしても、無精卵の可能性がありきちんと孵化しないというのが全然ありえるでしょう。
=卵が腐るため→「あれ、交尾したけど卵を産んでいない」という状況になります。
<交尾についてはこちらの記事で解説>
<卵の有精卵と無精卵についてはこちら>
原因2,温度の不安定さ
カブトムシが卵を産まない原因2つ目は「温度の不安定さ」です。
カブトムシは夏の間に羽化し、夏の間に死んでいくのですが、産卵は一定の温度を保っていないと中々卵を産んでくれません。
例えば、信頼する研究結果にはなりませんが、個人でしたものでいうと↓
18度をキープ | 卵を産まない |
---|---|
20度をキープ | 不安定だが卵を産む |
22度をキープ | 安定して卵を産む |
25度をキープ | 超安定して卵を産む |
と、いうような感じでした。
もちろん、この結果は個体差にもよりますし、マット状況なども違いますので、参考程度にして頂ければと思います。
ですが、筆者は基本的に22~25度程度で室温をキープしてブリードを行なっており、しっかり結果が出ているので、完全に違うということはないでしょう。
原因3,エサの栄養
カブトムシが卵を産まない原因3つ目は「エサの栄養」です。
カブトムシには基本的に、昆虫ゼリーをあげると思うのですが、どのゼリーでもOKと言うわけではありません。
なぜかと言うと、昆虫ゼリーにもただの餌用というだけのものと、産卵に向いている栄養が入っているものがあります。
筆者が使用しているのはこちら↓のゼリーでして、このゼリーに変えてから一気に産卵数が上がって以来ずっと産卵時は利用しています。
原因4,マットの状態
カブトムシが卵を産まない原因4つ目は「マットの状態」です。
カブトムシは簡単に産卵してくれるものの、マットの状態が著しく悪い場合は、そもそもカブトムシのメスが土に潜らない可能性が出てきます。
基本的にはマット内に潜って産卵状態に入るのですが、劣化しているとまず潜らない、または潜ってもすぐに出てくる場合です。
この内容については少し複雑ですので、別途記事で詳しく紹介していきます。
原因5,個体差
カブトムシが卵を産まない原因5つ目は「個体差」です。
上記の4つに関しては、ある程度人間が対策したり工夫したりすれば、防ぐことは可能ですがこちらの個体差に関してはどうしようもできません。
これはブリーダーでも明確に分からないですし、交尾を確実にできたとしても、メスによっては1つも卵を産まない可能性もあります。
逆に、オスにも原因がある可能性がありまして、きちんと受精できずメスは卵を産むけど無精卵ということもあるでしょう。
ですので、卵を産まない原因が個体差であるならば仕方ないとしか言いようがありません。
カブトムシに卵を爆産してもらう方法
カブトムシが卵を産まない原因は色々あるのですが、その反面上手くいくと爆産してくれる可能性もあります。
ですので、ここでは爆産してくれる可能性を上げれる方法を具体的に紹介していきます。
<卵を爆産してもらう方法>
方法1,実績あるマットを使用
カブトムシに卵を爆産してもらう方法1つ目は「実績あるマットを使用」です。
卵を産まない原因でも紹介しましたが、卵を直接産むところであるマットの状態が産卵数にかなり影響があります。
水分量や粒子の形状など詳しい条件などもありますが、1番手軽に対策できる方法の1
つが、産卵実績のあるマットを背極的に使うことです。
と、いうのも近年SNSなどの発達により、色々な人のレビューや口コミが見れたり、比較検討が簡単にできたりします。
ですので、そのような情報も参考にしながら産卵に実績のあるマットを選びましょう。
方法2,栄養のあるゼリーを使用
カブトムシに卵を爆産してもらう方法2つ目は「栄養のあるゼリーを使用」です。
これに関しては、原因のところでも紹介しましたが、昆虫ゼリーの中でも産卵時に必要な栄養が入ったものを選びましょう。
詳しくはこちらの記事で紹介しています。↓
方法3,管理状態を改善
カブトムシに卵を爆産してもらう方法3つ目は「管理状態を改善」です。
これに関しては、ブリーダーじゃない限り難しいとは思うのですが、管理状態を徹底すれば産卵数は爆上がりします。
例えば、温度管理ができる部屋での飼育であったり、暗い環境、揺れない場所など徹底しようとすれば上限はないでしょう。
ですが、これらに関しては全員ができるものではないため、他のことを優先的にする方が効果が見込まれると思います。
もし、管理状態を改善できるのであれば、確実にやることをおすすめします。
まとめ:卵を産まないのは環境が原因
本記事では「カブトムシが卵を産まない理由や原因|爆産をしてもらう方法も紹介」についてお話してきました。
カブトムシは冒頭でも言ったように比較的産卵してくれやすい昆虫ですので、よっぽどでない限り卵を1個も産まないということはありません。
ですが、失敗しないのが当たり前ではなく、ブリーダーでも産卵させることができない個体や環境があります。
ですので、今現在1個も産卵させることができなかった方は、この記事を読んで対策してみてください。
明確に効果が出ると思いますし、追加で解説した爆産させる方法もやることで、効果が倍増するでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
他にも、昆虫に関する情報や豆知識記事などもありますので、ぜひそちらもご覧ください。