カブトムシは基本的に成虫も幼虫もマット(土)で生息しているのですが、自然であれば広範囲に生息場所があるため栄養満点です。
しかし、人間が飼育するには、そのような広範囲に生息させることができず、基本的にはケース内で飼育しています。
そうなると、マットの栄養がなくなり成虫や幼虫が弱ってしまう可能性があります。
ですので、この記事ではマット交換の重要性や交換する頻度・時期・方法などを重点的に解説しますので、ご参考ください。
カブトムシのマットは交換必須
カブトムシのマットは冒頭でも紹介したように、成虫も幼虫も交換必須となります。
と、言っても状況や環境にもよりますのでその点は臨機応変ですが、幼虫に関しては必ずマット交換をする必要があります。
マットの交換頻度
マットを交換するのは必須と言いましたが、どれぐらいの頻度ですれば良いかが疑問です。
と、言うのも頻繁にマットを交換するのもNGですし、むしろ全く交換しないのも良くないので、ここでは丁度良い交換頻度についてご紹介していきます。
カブトムシの成虫
カブトムシの成虫はぶっちゃけ言ってマットがなくてもOKと言っても良いぐらいです。
しかし、成虫も見るだけで楽しむのとブリードさせてメスに産卵してもらうのとでは、マットの必要性は変わってきます。
ですので、一概に交換するべきとは言いませんが、マットが悪くなってくると匂いや病気の原因になりかねるため、2ヶ月に1回は交換することをおすすめします。
カブトムシの幼虫
カブトムシの幼虫は成虫と違って成長するためには、栄養満点のマットが必要ですので、マットの交換は絶対必須です。
ですので、量や種類によって違いますが、2ヶ月~3ヶ月に1回は必須でサナギになるまでに約4~6回マットを交換します。
マットを交換する時期やタイミング
マットを交換する頻度は上記の”#見出し2”で紹介したような感じなのですが、時期やタイミングもかなり”重要”です。
ですので、ここでは成虫と幼虫のマットを交換する時期やタイミングを紹介します。
カブトムシの成虫
カブトムシの成虫の場合は、判断するのが非常に難しいのですが、判断するポイントはマットの劣化や匂いの変化になります。
中には全く上記でも言ったようにマットを変えることなく生涯を終えることもありますが、普通のカブトムシであれば2,3回は変える必要があるでしょう。
カブトムシの幼虫
カブトムシの幼虫の場合は、交換頻度が2ヶ月~3ヶ月に1回ですので、これを目安にしていただいても良いですが、他にもあります。
と、言うのも幼虫は成虫と違って明確に交換するタイミングというのがあって、それは”フン”などの割合です。
これらは初めての人からすると分からないかもしれませんが、幼虫はフンを頻繁にしてマットを食べるので、ドンドンとマットよりもフンが増えます。
これが目に見えて分かるようになった時には、しっかり交換するべきタイミングです。
カブトムシのマットを交換する方法
カブトムシのマットを交換する重要性は知っていただけたと思いますが、具体的にどうやってするの?となるでしょう。
ですので、ここでは「カブトムシの幼虫・成虫を別にマット交換の方法」をご紹介します。
カブトムシの成虫
カブトムシの成虫はマット交換をするのが非常に楽なのですが、一応簡単に手順を紹介。
<成虫のマット交換の方法&手順>
- 交換用マットを準備
- 成虫や木などを取り出す
- 元々の土を別容器に移す
- 交換用マットをケースに投入
- 元々の土も2割ぐらい混ぜる
- 成虫や木などを元に戻す
- 適度に霧吹きで湿らす
の、流れでマット交換をおこないます。
成虫は比較的簡単な流れで行うことができますし、注意することはあまりありません。
カブトムシの幼虫
カブトムシの幼虫は成虫と比べて多少注意する必要がありますが、流れ的には似ています。
<幼虫のマット交換の方法&手順>
- 交換用のマットを準備
- 元々のマットから幼虫を出す
- 元々のマットを捨てる
- 交換用のマットをケースに投入
- 幼虫をきちんと入れ直す
の、流れでマット交換をおこないます。
成虫よりも工数は少ないのですが、成虫の時よりも注意を払う必要があるので、工数は少ないですが心は疲れがちです。
マット交換をする時の注意点
マット交換はするべきではあるのですが、テキトウにすると下手すればそれが原因でカブトムシを死亡させる可能性があります。
ですので、ここではマットを交換する時の注意点を2つほど紹介していきます。
<マット交換時の注意点>
- 長時間外に出さない
- 急激にマットの質を変えない
の、2つです。
マットを交換するときは成虫も幼虫もこの点だけを注意すれば、安心して交換できます。
注意点1,長時間外に出さない
マット交換をする時の注意点1つ目は「長時間外に出さない」です。
カブトムシの成虫に関しては、普段から外気温に触れているためマット交換時にある程度長時間出していても大丈夫です。
しかし、幼虫に関しては普段暖かいマットの中で居るので、外気温の状態で長時間放置することは絶対NGと言えます。
人間を出して例を言えば「冬の時期に布団の中から無理やり出せれる感じ」や「クーラーの部屋から40℃の外に放り出される感じ」と言っても良いでしょう。
注意点2,急激にマットの質を変えない
マット交換をする時の注意点2つ目は「急激にマットの質を変えない」です。
これも成虫に関しては、産卵シーズン以外であればなんでも良いのですが、なるべくマットを変えない方が良いでしょう。
幼虫に関しては、問答無用でマットの質を変えるのは良くなくて、下手すれば”拒食症”になってしまい成長せずに死んでしまう可能性もあります。
ですので、マットの質が多少変わるのは仕方ないですが、なるべく変わらないように対策をしていただければ安心です。
まとめ:カブトムシのマット交換について
本記事では「カブトムシのマット交換について|頻度&時期&ふるいを解説」についてお話してきました。
カブトムシは基本的に自然であれば自分たちの適した環境に移動したり動いたりしますが、飼育環境ではそれができません。
そのため、全て人間の手にかかっており少しでも怠ると死んでしまいますし、弱らしてしまう可能性があるということです。
ですので、飼育するのであれば少しでも自然の環境に近い状態で飼育してあげるべきです。
その1つが今回紹介したマット交換で、成虫にはそこまでですが、幼虫に関しては非常に大事なことというのを覚えておいて下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
他にも、昆虫の情報や豆知識の記事もありますので、ぜひそちらもご覧ください。