カブトムシの幼虫を飼育していて、そろそろ「幼虫→蛹→成虫」になるかも?と思っている飼育者が気になることが多くあります。
その1つで言えるのが、”幼虫→蛹になる瞬間を確認したい”と言うのがあります。
これは子どもをお連れの方であれば夏休みの自由研究などで行えば学校で人気が出ることは間違いないでしょう。
それ以外でも、大人が見るにもめちゃくちゃ興奮しますので、この記事ではカブトムシの幼虫が蛹になる前の状態を見極める方法&コツをご紹介します。
この記事では蛹になる前兆について紹介しますが、多頭飼育をしている場合は見極めることは困難ですので、個別飼育(1匹)で飼育している場合にのみ使える方法を紹介します。
カブトムシの幼虫が蛹になる前兆
国産カブトムシの幼虫は1年ぴったりで羽化してくることが多いので、そこから予測すると蛹になるのは3月下旬~6月上旬ぐらいと言えるでしょう。
しかし、それではかなり曖昧になりますので、蛹になる前兆で間違いないのが=“前蛹”と言われる状態を見極める方法です。
この前蛹を見極めることができれば「幼虫→蛹→羽化」の全工程を見ることができます。
ですので、期間で見極めるのみ良いと思いますが、全工程を確認したいと思うのであれば、前蛹を見極めるようにしましょう。
前蛹を見極める方法&コツ
前蛹で取り出すのが1番と言いましたが、結局「どうやって見極めるの?」となってしまうでしょう。
ですので、ここではブリーダーが簡単に前蛹を見極める方法&コツを紹介します。
<見極める方法&コツ>
方法&コツ1,蛹室を確認
前蛹を見極める方法&コツ1つ目は「蛹室を確認」です。
前蛹になる際には幼虫時に自分のフンや水分、体液などを使って蛹室を作ります。
国産のカブトムシであれば蛹室を縦に作るため、ボトルで飼育していると大抵側面に蛹室を作ってくれます。
この蛹室を真ん中に作ると見えないので、側面以外に作ってしまうと見極めることはできないので諦める必要があるでしょう。
方法&コツ2,音が聞こえる
前蛹を見極める方法&コツ2つ目は「音が聞こえる」です。
カブトムシの幼虫が蛹室を作る際は、側面or底部分にどうしても触れてしまうため、かなりの音がします。
基本的には「カリカリ」・「ガリガリ」と音が鳴ると、3,4日後には蛹室が完成します。
ですので、そこから1週間ほど待てば「幼虫→蛹室→前蛹」になりますので、その段階で取り出せば大丈夫です。
方法&コツ3,腹筋運動
前蛹を見極める方法&コツ3つ目は「腹筋運動」です。
カブトムシの幼虫は他の幼虫と同様クネクネしながら、生活しているのですが、前蛹になるとクネクネは動かず腹筋運動を行います。
これは体の中がドロドロの液状になっているため、今までの幼虫姿の外側が残っているだけで顎(口)や足は機能しません。
ですので、持っても噛みませんしクネクネ動かず、ただ“腹筋運動”を行うだけです。
大体、飼育ケースの側面から蛹室が見えたら幼虫の姿を確認して、まだ幼虫感が残っているのであれば取り出すのを待って腹筋運動をしてたら取り出しましょう。
これに関しては、基本慣れが必要ですので、失敗を恐れずに挑戦してみてください。
カブトムシの前蛹&蛹は敏感で弱い
カブトムシの蛹になる前である前蛹や蛹は、めちゃくちゃ敏感で弱い状態です。
ですので、少しでも強く握ったり、人間の素手で長時間持ってしまうと火傷?みたいな感じになってしまい最悪の場合死んでしまう可能性もあります。
死んでないとしても、弱っていると羽化不全になる可能性もあるため、触る際はなるべく手袋やスプーンなどを利用して優しく持ってあげましょう。
もし、子どもの自由研究で行うのであれば、親が大切に扱ってお子様は眺めるぐらいにしたほうが安全で良いと思います。
まとめ:蛹になる瞬間は神秘的
本記事では「カブトムシの幼虫が蛹になる前は分かる!?|コツを掴めば把握可能」についてお話してきました。
カブトムシの幼虫が蛹になるかもしれないという状況はどうでも良いと言う方には全く関係ありませんが、蛹の前の姿である前蛹を見れるのはかなりレアです。
自宅で飼育していなければほぼ100%見ることができませんし、飼育していても上記で紹介したようにコツを掴まなければ見れません。
ですので、だからこそ子どもの自由研究で前蛹を紹介することができれば、学校では“ヒーロー”になること間違いないでしょう。
それだけでなく前蛹→蛹になる瞬間はめちゃくちゃ神秘的ですので、できればたくさんの人に見ていただければと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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