カブトムシは他の生き物に比べて容易に手に入る+男の子にとっては憧れる虫の1つでもあり多くの家庭で飼育される確率が高いと言っても良いでしょう。
とは、言ってもお子様のお持ちの親御さんが小さい時に飼育したことがなく、今後飼育する方にとっては疑問が多いと思います。
ですので、この記事ではカブトムシの幼虫を1から育てて成虫にしたいと思っている方へ、分かりやすく簡単に紹介していきます。
ぶっちゃけこの記事を見ていただければ安全に健康にカブトムシを育てることが可能です。
カブトムシの一生
カブトムシの一生は”1年ちょと”卵〜成虫まででして、人間からすると非常に短い人生です。
もちろん、カブトムシの種類によって大きく期間が違いますが、国産のカブトムシであれば1年ちょっとで人生を終えます。
<カブトムシの人生>
卵(1ヶ月)→幼虫(10ヶ月)→蛹(1ヶ月)→成虫(3ヶ月)
と、言う感じです。
人間がカブトムシと識別してからは約1~3ヶ月と短い人生ですが、土の中では10ヶ月いるので、成虫よりも幼虫期間の方が長いですね。
ですので、約1年かけて大切に育てた幼虫も1~3ヶ月しか見ることはできませんが、それでも卵や幼虫から成虫になった時の達成感は半端ないほどあります。
カブトムシの幼虫を安全に飼育する環境
カブトムシの幼虫を安全に飼育するためには、適切な環境がなければ成り立ちません。
国産カブトムシは日本の気候で生きている昆虫ですので、他のカブトムシなどと比べて飼育するのは比較的容易です。
ですが、この記事では安全に健康に飼育することを目的としているため、下記ではその上で必要な環境などを紹介していきます。
飼育する上で最低限の条件
カブトムシの幼虫を飼育する上で最低限の条件はあります。
しかし、逆に言えばこれさえ守ることができれば成虫まで飼育することができますので、ぜひご参考ください。
<最低限必要な条件>
- 10~35℃までの温度管理
- 栄養のあるマット(土)
- マットが20cm以上の深さ
これさえ最低限準備することができるのであれば、無事に幼虫→成虫にすることは可能。
サイズなどを少しでも大きくしたいと思うのであれば、これ以上に意識することはありますが、この記事では割愛します。
飼育に必要な道具
カブトムシの幼虫を飼育する上で必要な道具は、全部でたった3個です。
他にも、自分の環境に必要なものなども存在するでしょうが、基本的には下記で紹介するものがあれば大丈夫でしょう。
<必要な道具>
- 飼育ケース
- マット
- 温度・湿度計
この3つでOKです。
詳しくはこちらで1つ1つ説明していますので、ぜひご参考ください。↓
マット交換の頻度
マットの交換頻度は基本的に3ヶ月程度だと思ってください。
しかし、容器の大きさやマットの量、害虫の有無などで色々と環境が変わるので、その都度判断する必要があります。
水分量の状態
水分量の状態に関しては、よく悩まれる方が多い項目だとは思いますが、基本的にはそのままで大丈夫というのが結論です。
と、いうのも基本的に日本の気候上暖房などをつけていないところで飼育するのであれば、マットが水分を呼びます。
もちろん、それでも乾燥しすぎている場合は水分は必要ですが、国産のカブトムシであればベチャベチャよりも少し乾燥しているぐらいで大丈夫です。
カブトムシの幼虫の育て方
カブトムシの幼虫は孵化した直後を”初令”・1回脱皮した状態を”2令”・その後成長してもう一度脱皮した状態を”3令”と表現します。
下記では、初令の段階から3令段階までの成長過程で意識することや必要なものまで全ての”育て方”を紹介していきます。
初令の段階
幼虫になりましたら1~2ヶ月程度は、そのままプリンカップで飼育するのが好ましいです。
と、いうのも孵化した直後はサイズが小さいため、人間が触ったり土の上に出すのは慣れてなければリスクでしかありません。
ですので、ある程度サイズが大きくなってから別容器に移すのが、1番好ましいでしょう。
この段階ではかわいい幼虫で、体の中に何も入っていないので無色の透明感があります。
特に頭も小さくて、人間の力であれば少し力を入れるだけで潰れてしまうので、掴む際はこのような商品が必須です。↓
初令の段階では基本的にプリンカップから出す必要はないので、見かけることはほぼないと言っても良いでしょう。
2令の段階
この段階でも初令とほぼ見た目の変わりはありませんが、唯一分かりやすく変わっているのは頭の大きさです。
初令の段階よりも約2倍大きくなります。+体の色はマットを食っているので無色ではなく土の色へと変化していきます。
2令の段階ではプリンカップから大きめの飼育ケースに移して、飼育していきましょう。
3令の段階
この段階まで大きくなるとオスとメスの判別を行うことができたり、素手で触っても大丈夫な段階になっています。
大体30~45g程度になっており、もうかわいいという段階ではなくちょっと怖いという感情が段々と出てくるでしょう。
大体2~3ヶ月頃に3令に突入していき、一気に大きく成長していきますので、ここで沢山のマットを食べさせてあげてください。
カブトムシの幼虫に起こる異常事態への対策方法
カブトムシを飼育していると、どれだけ環境や道具が揃っていたとしても、幼虫が異常事態になってしまうことは度々あります。
しかし、しっかりと状況が把握できれば適切に対処することができるものばかりです。
ぜひ、下記で紹介する異常事態を覚えておくorスクショしておいて、実際起こってしまった場合にすぐに対処できるようにしておいてください。
異常1,土の上に出現
カブトムシの幼虫はマットの状況や周りの環境で頻繁に居場所を変えて餌を食べます。
その段階で狭い飼育ケースなどで飼育していると土の上に出現してしまう場合があり、初めて見る方からすれば大変驚くと思います。
と、言うかこの段階で対処しなければ、最悪の場合”死”に直面する事態です。
ですので、1日に1回は最低でも確認していただいて、土の上に出現している場合は下記の記事を参考に対処するようにしてください。
異常2,害虫の大量発生
カブトムシの幼虫はマットを捕食して成長していくので、最低でもマット(土)が必要ですが、注意しなければこのマットに害虫が大量発生します。
これは一人暮らしであれば別に自分に害が出るだけなので別に良いと思いますが、家族で暮らしているのであれば、なるべく発生させない方が良いでしょう。
しかし、どうしても空気穴がある飼育ケースなどを使っているとマットで発生しなくても外部から入る可能性があります。
ですので、その点をどのように対策するのかにかかってくる為、詳しく知りたい方は下記の記事をご参考ください。
異常3,幼虫が病気になる
カブトムシの幼虫は自然の環境で大きくなりますので、人間が人工的に育ててしまうと何かしらの病気になる可能性はあります。
基本的には何もない状態で成虫まで持っていくことはできますが、栄養価が多すぎるマットを使用したりすると何かしらの障害を受けてしまいがちです。
<カブトムシの幼虫が陥る病気の代表例>
- 黒点病
- 拒食症
- ブヨブヨ病
などです。
これらは一度でも陥ってしまうと死亡率は高く、成虫まで育てるのはほぼ不可能です。
拒食症であればある程度大きくなった状態であればギリギリ間に合うかもしれませんが、サイズなどを見込むことはできません。
しかし、対策方法などはありますので、別途記事で丁寧に紹介していきます。
異常4,全然幼虫が動いていない
カブトムシの幼虫を飼育ケースで飼育しているとたまに側面にいることがあり確認することができます。
その際に全く動いていない状態に、「え、死んでない?・大丈夫かな?」と疑問に思う方もいますが、基本的には大丈夫です。
と、いうのもカブトムシの幼虫は基本的に1ヶ所でとどまりながらマットを捕食するので、2,3日動いていないのはザラです。
まとめ:カブトムシの幼虫の育て方について
本記事では「【まとめ】カブトムシの幼虫を育てる方法【育て方はこれだけで充分】」についてお話してきました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
他にも、昆虫の情報や裏話などもありますので、ぜひ時間がある方はそちらもご覧下さい。