キリギリスとバッタは昆虫界ではほぼ同じ扱いをされていて、見た目もそっくりでほぼ兄弟と言っても良いぐらいです。
ですが、名前からも分かるように全然違う種類の昆虫でして、色々な違いというものがあります。
ですので、この記事では似ているキリギリスとバッタの明確な違いについてご紹介していきます。
キリギリスとバッタの違い
キリギリスとバッタは冒頭でも言ったように、同じ種類ではありません。
とは言っても亜目と呼ばれる分類では、バッタ亜目とキリギリス亜目で違いますので、明確に違うと言えます。
さらに、亜目だけでなくキリギリスとバッタの違いは他にもありますので、下記では詳しく紹介していきます。
違い1,触覚の長さ
キリギリスとバッタの違い1つ目は「触覚の長さ」です。
キリギリスとバッタの見た目的にはほぼ一緒と言っても過言ではないものの、明確に一部分だけが違います。
それが触覚の長さでして、画像で見るとこんな感じ↓
キリギリス | バッタ |
キリギリスは触覚が長く、逆にバッタは触覚が短く、似てはいるものの見分けるのは簡単にできそうです。
これは、下記で紹介するのですが活動時間の影響で、触覚の長さが変わっているのかな?と思います。
違い2,活動する時間
キリギリスとバッタの違い2つ目は「活動する時間」です。
キリギリスとバッタは活動する時間が明確に違っていて、簡単にいうと↓
キリギリス | 夜行性 |
バッタ | 昼行性 |
と、なっています。
そのため、バッタは人間と同じ時間に活動しているので捕獲しやすく、見かける機会も多いですが、キリギリスは夜行性のためなかなか見かけません。
しかし、カブトムシなどを探して夜or朝方に山などへ入るとキリギリスは比較的簡単に見つけることができます。
違い3,耳の位置
キリギリスとバッタの違い3つ目は「耳の位置」です。
昆虫にも人間と同じく耳というものが存在していて、何かしら音を聞き分けているのですが、バッタとキリギリスで耳の位置が全然違います。
簡単にいうと↓
キリギリス | 足に耳がある |
バッタ | 胸部に耳がある |
と、なっています。
これ単純に人間で言うと、両手に耳がある感じで、簡単にいうと意味が分かりません。
しかし、意味はありましてキリギリスは基本的に夜行性からか音を敏感に扱う昆虫ですので、バッタに比べて音を取得しやすい足に付いたとされています。
これは交尾期にも有利に働くそうで、動物などの進化よりも昆虫の進化は一瞬で可能ですし、比較的短いスパンで変化しています。
違い4,音の出し方
キリギリスとバッタの違い4つ目は「音の出し方」です。
キリギリスはバッタと比べて音を出す方法というものが違いますが、そもそもバッタは鳴いているのか?というと微妙なところ。
とは言っても鳴いてはいますので、それを前提とするとバッタとキリギリスは全然音を出すところが違っています。簡単にいうと↓
キリギリス | 羽と羽を擦り合わせえて音を鳴らす。 |
バッタ | 足を擦り合わせてキリキリ鳴らす。 |
と、なります。
キリギリスは夕方〜朝方にかけて鳴いているため、比較的聞くことはできますが、バッタに関しては種類によって聞くことすらできない個体もいます。
違い5,食性
キリギリスとバッタの違い5つ目は「食性」です。
キリギリスとバッタは見た目も一緒なのにも関わらず、食性が違っていて簡単にいうと↓
キリギリス | 肉食傾向が強め |
バッタ | 野菜類やイネ科傾向 |
キリギリスもバッタも雑食のタイプですので、基本的にはなんでも食べると言っても過言ではありません。
その中でも、上記のように分かれていまして、飼育する際にも意識する必要があります。
しかし、バッタに関しては相変異というものがありまして、状況によって色々なところを変化させますので、簡単にいうと肉食にも変化することが可能です。
まとめ
本記事では「キリギリスとバッタの違い|意外と明確な違いがある」についてお話してきました。
キリギリスとバッタは画像で見てもそっくりでして、ほぼ一緒と言って良いでしょう。
しかし、上記で言ってきたように色々な違いがあるのですが、どれも細かく見た目的に判断できるのは触覚部分だけです。
まぁ、簡単に見分ける方法としては、確認した時間が一番で鳴いているのか鳴いていないのかでも判断できると思います。
ぜひ、道端や子どもが捕獲した時に確認したいときは、上記の情報をもとに判断してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
他にも、昆虫に関する情報や豆知識記事などもありますので、ぜひそちらもご覧ください。