日本の夏の風物詩”セミ”は成虫の段階が印象強く、ミンミンうるさい・飛ぶときにおしっこするなど色々な印象があるでしょう。
そんなセミが成虫になる際に幼虫から”羽化”をするのですが、この瞬間を見ることができる昆虫の一種です。
これは意外にもレアなことで、ほとんどの昆虫は羽化する瞬間を見ることは難しいです。
しかし、セミは実際に自宅でも見ることができますので、この記事では実際に羽化を観察する方法などについても紹介していきます。
セミの羽化は神秘的
セミは蛹を通さず幼虫→羽化する昆虫でして、”不完全変態”なのですがその分めちゃくちゃ神秘的に羽化していきます。↓
<幼虫の段階>
<羽化途中>
<羽化完成>
<乾燥して成虫へ>
と、いう手順でセミは羽化します。
途中で幼虫から羽化する段階では、普段見るセミではなく”真っ白”で綺麗な体で、180°違う身なりから出てくるのは超神秘的です。
セミが羽化をする条件
セミは夏になれば土からポコポコと出現して、至る所で羽化するのではなく、しっかりと羽化するために条件というものがあります。
ここでは、セミが羽化するための条件などについて簡単に紹介していきます。
セミの羽化時期
セミの羽化時期は種類によって大幅に変わりますし、地域などでも変わります。
目安で言うと、7月頃~8月頃がメインのセミが顔を出す頃でして、学生さんで言うと夏休み最中が最も羽化が進みます。
早い種類で言うと4月、遅い種類は8~9月の場合もありますが、メインは7月頃から出現しますので主な羽化時期は7~8月で良いでしょう。
セミの羽化時間
セミは天敵から身を守るためなのかどうか不明ですが、羽化する時間は鳥などが活動していない時間に羽化してきます。
簡単に言うと、17:00~20:00に土から木へと登って羽化を始めます。
朝〜昼間にかけてどの木が良いのかを下見した上で、夕方〜夜にかけて羽化するため天敵に襲われる確率を極力避けられています。
セミの羽化する天気
セミは土の中から出現しますので、雨の続くような日であれば溺れてしまう可能性があるため出てきません。
最近の研究では晴れが続いている何日後が主に出てくるとされているため、土の中でどのようになっているのか気になりますね。
=ゲリラ豪雨などが起こると、もしかすれば自分で掘った穴の中で溺れる可能性があるということです。
セミが羽化するときの注意点
セミが自然界で羽化するのは天敵等に注意しておけばある程度上手くいきますが、飼育下や室内で観察するときは我ら人間が存在しています。
そうなると、興味本位で行ってしまうこともありますので、ここではセミが羽化するときの注意点を2つほど紹介していきます。
注意点1,触らない
セミが羽化するときの注意点1つ目は「触らない」です。
セミが幼虫から羽化するときは、どの昆虫もですが体を小さくしているため、出てきたばかりの時はめちゃくちゃ柔らかい状態になります。
ですので、少しでも負荷をかけてしまうと簡単に羽化不全もしくは死亡させる可能性があります。
羽化する瞬間を見て、触りたくなる気持ちは分かるのでは安全に羽化してもらいたいのであれば絶対に触らないでください。
注意点2,急激な温度変化
セミが羽化するときの注意点2つ目は「急激な温度変化」です。
セミが羽化する際には、上記で紹介してきたように羽化するための条件というのが色々あります。
その中でも温度変化は大事なポイントで、セミの幼虫は一定の温度になって準備が出来次第土からポコポコと出てきます。
ですので、せっかく幼虫が土から出てきて羽化しようとしているのに、急激にエアコンの部屋に入れると幼虫も「あれ??」となるはずです。
これで大きく羽化を失敗することはないかも知れませんが、可能性としてはありますので、観察する際は温度変化なども意識することをおすすめします。
まとめ
本記事では「セミの羽化を観察!|羽化の条件・時期・時間を解説」についてお話してきました。
セミは色々な条件で羽化を開始するため、人間が予測するのは意外にも難しいと言えます。
もちろん、上記で紹介したような条件が適したタイミングであったり、一番主な要因と言われる地中温度などは把握可能です。
ですので、もしセミの羽化を確認したい方や、自由研究を自宅で行いたい方は天気予報やセミの鳴き声をもとに予測して幼虫を幼虫を取りに行ってみて下さい。
セミの羽化は神秘的でカッコいいので、ぜひ一度見ていただければと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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