セミは幼虫期間は非常に長いのですが、成虫になるとおおよそ1~2週間程度の寿命しかありません。
そんなセミは元気な時はミンミンと騒がしいぐらい鳴いているのですが、寿命が来ると力が無くなってしまい木から地面に落ちてしまいます。
この際に地面に落ちた=死んでいるとなれば良いのですが、実はそんなことはなく一定期間は生きています。
ですので、人間側から捉えると死んだふりをしているとなりますので、この記事ではセミが死んだふりをするのか?その際に見分け方について解説していきます。
セミが死んだふりをするのか?
そもそも、セミは死んだふりをするのか?と言うことですが、結論を言うと=しません。
ただ人間側が死んだふりと捉えているだけで、セミにとっては寿命が近くなってただ木に掴まっておく元気がないだけです。
ですので、セミが生きているにも関わらず地面に寝転がっていているのは死んだふりではなく死ぬ前兆ということになります。
※この記事では一応分かりやすくするために”死んだふり”という言葉で説明して行きます。
死んだふりのセミは”セミ爆弾”に注意必須
地面に転がっているセミをちょっと掴もうかなと近づいた際に生きていて、急に飛ぼうと羽をバタバタすると言うことがあります。
これは一言で言うと「セミ爆弾」「セミファイナル」などという言葉で表現されます。
筆者も経験したことがありますが、確かに死んでいると思って近づいたら急にバタバタとなると爆弾が破裂したのかな?くらいにビックリすることがありました。
ですので、セミ爆弾という表現は良いのですが、2つ目のセミファイナルはカッコ良すぎて注意しようとは思いません。※セミファイナル=セミの最後の足掻き
死んだふりをしているセミの見分け方
上記で紹介したようにセミ爆弾は人によってはビックリしすぎて嫌だ…という人もいます。
ですので、ここではそのような状況に合わないために死んだふりをしているセミの見分け方を3つほど紹介していきます。
見分け方1,足の状態
死んだふりをしているセミの見分け方1つ目は「足の状態」です。
セミの生死を見分ける方法で一番簡単で手っ取り早く判断できるのが足の状態でして、簡単にいうと↓
- 足が開いている=生きている
- 足が閉じている=死んでいる
と、いう感じでして写真で見分けるとこんな感じになります。↓
足が開いている | 足が閉じている |
基本的には足が開いていると生きていると思ってOKで、逆に足が閉じていると死んでいると判断して良いでしょう。
しかし、例外もありまして足が開いているのに死んでいる個体なども存在しますので、その点は臨機応変に判断してください。
見分け方2,お腹付近の振動
死んだふりをしているセミの見分け方2つ目は「お腹付近の振動」です。
基本的には足が開いている・閉じていることで判断できますが、さらに詳しく見るのであればお腹付近の振動を見てください。
これも簡単でして、生きている個体は僅かながら振動していたり、オスであれば音を鳴らす部分を動かしていたりする時があります。
ですので、とりあえずは足の開閉を見た上で、そこから詳しく判断するためにお腹の部分をみてください。
もちろん例外で、生きているのに動いていない個体もいますので、注意しましょう。
見分け方3,目に活気がない
死んだふりをしているセミの見分け方3つ目は「目に活気がない」です。
生き物は目を見れば生死が分かると言われていますが、セミの目でも生死を判断できると言われています。
セミの目はこんな感じ↓ですが、生きている活気があるのですが、死んでいる個体は活気というものが全然ありません。
この表現が正しいのかは分かりませんが、地面に落ちている蝉も生きていれば目が合う?という感じがあります。
ですので、慣れなければ分からないかも知れませんが何匹も見ていると活気がある目とない目を判断できるでしょう。
まとめ
本記事では「セミが死んだふりをするって本当?|見分け方やセミ爆弾について解説」についてお話てきました。
セミは結論を言えば死んだふりをしている訳ではなく、ただ寿命が近くなって木に掴まれなくなっただけです。
そして羽の重さがあるため背を下にした状態で地面に寝転がっているようになり、寿命が尽きるまでそのままになります。
この段階で天敵に襲われたり、人間が触ることでさらに寿命を縮める可能性があります。
ですので、セミが下に落ちているときは生死に問わずそのまましてあげる方が安らかに天国にいけると筆者は思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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