カブトムシを飼育すると、やはり頭に思い浮かぶのは最終的に「いつ寿命が来るのか」と言うことです。
生きるもの必ずいつかは死んでしまう運命でして、我ら人間もそうですが、やはり寂しいと思いますので心の準備は必要でしょう。
特に、子どもが可愛がって育てているカブトムシに関しては、厳しい運命に直面します。
この記事では、そんなカブトムシの寿命について、現ブリーダーの経験上から詳しくご紹介していきます。
カブトムシの寿命はどれくらい?
冒頭でも紹介しましたが、カブトムシはいつか死んでしまう運命です。
ここでは※国産カブトムシの平均寿命&ギネス(最長)の寿命をご紹介していきます。
<平均寿命>
国産カブトムシの平均寿命は=約2ヶ月程度
国産カブトムシは非常に短い人生でして、他の大型カブトムシなどであれば約6ヶ月は生きると言っても良いでしょう。
ですので、平均2ヶ月=1~3ヶ月の間にはある程度死んでしまうと思っておいてください。
<ギネス(最長)>
国産カブトムシのギネス寿命は=7ヶ月(未確定)
国産カブトムシのギネス寿命は7ヶ月があるとされているが、明確ではないため正式記録ではありません。
ですので、ギネスの寿命は(仮)7ヶ月と思っておく方が良いでしょう。
カブトムシの寿命が終わる兆候4選
カブトムシの寿命は国産カブトムシに限っては上記でも紹介したように相当短くて、気づいた時には弱っていることが多いです。
ですが、そんなカブトムシでも寿命の終わりが近い時にはいくつかの兆候が見られます。
このほとんどが人間が歳をとっていくのと同様で、代表的に4つの兆候があるので、下記で詳しくご紹介していきます。
<寿命が終わる兆候>
兆候1,食欲がなくなる
カブトムシの寿命が終わる兆候1つ目は「食欲がなくなる」です。
人間と同じように若い時はバカバカと油物を食えるとしても、年齢を重ねれば重ねるほど段々食べられなくなってしまいます。
カブトムシも後食を開始した直後はめちゃくちゃ食べることができるのですが、寿命はわずかになると餌をほとんど食べません。
もちろん、食べることには食べるのですが、1日2個ペロッと食べていたのが1個も食べられなくなってしまいます。
「食欲がなくなる理由」について詳しくは、こちらも参照ください。
兆候2,足などの符節が切れる
カブトムシの寿命が終わる兆候2つ目は「足などの符節が切れる」です。
カブトムシは羽化不全でなければ基本的にどんなことをしても、足の符節部分が取れることはないのですが、寿命が近づくと自然に取れてしまいます。
下手すれば6本の足がある中で全ての足の符節が取れてしまう可能性があります。
しかし、この兆候が見られずに寿命を迎える場合があるので、符節が取れる=寿命が近いと言うわけではないでしょう。
兆候3,こける回数が増える
カブトムシの寿命が終わる兆候3つ目は「こける回数が増える」です。
上記の”兆候2” で紹介しましたが、符節が取れると体のバランスが崩れてこける場合もありますし、符節が取れてなくても力がなくてこける場合もあります。
この、こける回数に関しては寿命を減らす直接原因であるひっくり返って起き上がるまでの体力を失ってしまうことになります。
ですので、こけないように対策するにはこちらで紹介したように転倒防止をきちんとする必要があります。人間で言う杖や手すりと思って良いでしょう。
「カブトムシのこける理由」について詳しくは、こちらも参照ください。
兆候4,動きが鈍化する
カブトムシの寿命が終わる兆候4つ目は「動きが鈍化する」です。
カブトムシは常に餌を求めて活動するので、飼育ケース内に餌がなくなってしまうとめちゃくちゃ暴れまくります。
しかし、寿命が近づくと餌を求めているにも関わらず全然動き回りません。
ですので、このようになってしまうと寿命が近いですし、もし動き回っていたとしても”兆候3”で紹介したようにこけてしまいます。
「動きが鈍化し元気がなくなる理由」について詳しくは、こちらも参照ください。
カブトムシを長生きさせる方法
カブトムシには必ず寿命があっていつか死んでしまう運命なのですが、やはり少しでも長く生きてもらいたいでしょう。
これは詳しい研究結果があるわけではないですが、ブリーダーとして多くの頭数を飼育してきたので、その際に分かったことを元に下記では長生きさせる方法を紹介します。
<長生きさせる方法>
方法1,良い餌を利用する
カブトムシを長生きさせる方法1つ目は「良い餌を利用する」です。
長生きさせるためにはとにかく良い餌を利用することでして、餌が悪いものを使っているとどれだけ頑張っても寿命は伸びません。
と、言うとどんな餌が良い餌なのか?となると思いますので、筆者自身を使っている餌を紹介するとこんな感じです。↓
<カブトムシの良い餌>
- プロゼリー
- パウダーinゼリー
- バナナ(果物)
の3つです。
筆者はこの3つしか使用しておらず全く別のものを使用していた時よりも全然寿命が伸びている印象です。※元々使っていたものは秘密
もし、これ以外の餌を利用していてあまり満足していないのであれば上記の3つのどれかに変えるべきでしょう。
「おすすめの昆虫ゼリー」について詳しくは、こちらも参照ください。
方法2,交尾をさせない
カブトムシを長生きさせる方法2つ目は「交尾をさせない」です。
カブトムシは子孫を一生懸命残すために、自然であれば常に交尾をしてなるべく命を繋げ短い人生を終えます。
しかし、人がきちんと管理して飼育すれば個体によっては超長生きする可能性があります。
国産カブトムシを例で言うと、交尾しない個体であれば約3ヶ月程度生きる可能性がありますが、交尾をすると約1~2ヶ月程度の寿命になる可能性があります。
「カブトムシの交尾」について詳しくは、こちらも参照ください。
方法3,飼育ケース内の環境整備
カブトムシを長生きさせる方法3つ目は「飼育ケース内の環境整備」です。
カブトムシを飼育している環境は寿命を延ばすためにはかなり大事でして、劣悪な環境で飼育してしまうとどれだけ良い餌をあげても無意味でしょう。
例えば、カブトムシのマットに害虫が湧きまくっている場合や、餌皿にカビが生えてしまっている環境などです。
飼育ケースの環境整備はわずかながら時間がかかってしまうため、面倒いと思ってしまいますが少しでも長い時間生きて欲しいのであれば常に行うべきです。
方法4,単体飼育
カブトムシを長生きさせる方法4つ目は「単体飼育」です。
カブトムシは基本的に多頭飼育と言ってオスもメスも一緒に同じケースに入れて飼育すると思いますが、これをすると”#方法2”の交尾を行なってしまいます。
こうなってしまうと上記でも紹介したように確実に寿命を短くしてしまうため、寿命を延ばすのであれば1匹で単体飼育をするべきです。
多頭飼育では飼育スペースをあまり取らないため良いのですが、寿命を延ばすのであれば単体飼育一択でしょう。
まとめ:カブトムシの寿命は短い
本記事では「カブトムシの寿命はどれくらい!?|いつまで生きるのか詳しく解説」についてお話してきました。
カブトムシの寿命は非常に短く、人間がどれだけ足掻いても平均以上を出すことさえ難しいと思います。
しかし、上記の”#見出し3”で紹介したようなことを対策しない限り、もっともっと寿命が短くなること間違いなしです。
ですので、少しでも寿命を伸ばしたいと思うのであれば、上記は徹底した上で温度管理の徹底なども必要でしょう。
ぜひ、平均寿命を維持しつつも最長とされる7ヶ月の寿命を全うできるように努力してみてください。※ギネスになる際は1番最初に教えてくださいね。w
最後まで読んでいただきありがとうございました。
他にも、昆虫に関する情報や豆知識記事などもありますので、ぜひそちらもご覧ください。