飼育道具

【ブリーダー直伝】おすすめの菌糸ビン5選【幼虫を大きくしよう】

カブトムシやクワガタの幼虫を大きくするためには基本的に”マット”と呼ばれる土が多いため、大抵「昆虫マット」と聞くことが多いでしょう。

これでももちろん大きくなるにはなります…。

しかし、クワガタだけに絞った場合は種類によりますが、普通にカブトマットなどよりもこの記事で紹介する”菌糸ビン”というものを使うのが1番です。

ですので、下記では「なぜ、菌糸ビンを使うのか+ブリーダーがおすすめする菌糸ビンを10選」を紹介していきます。

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そもそも、菌糸ビンとは?

そもそも、菌糸ビンって何?ということですが、簡単にいうとこんな感じです。↓

菌糸ビンとは、きのこ菌が様々なオガ粉に培養されたものがボトルに詰められているもの

と、いうことです。

簡単には紹介したつもりですが、あまりピンと来ないと思いますので、ココではクワガタが食べるものにきのこの菌が入っていると分かっていればOKでしょう。

まぁ、現在本格的なブリーダー様であっても菌糸ビンがそもそも何か分かっていない人も多いので、この点は深追いしなくても良いと思います。

菌糸ビンの種類

菌糸ビンと一概に言っても実は1つだけでなく、分ける部分が複数個あります。

ですので、ココでは菌糸ビンの種類について紹介していきますので、購入する際に参考にしながら選ぶようにしましょう。

✔︎下記で紹介する種類

種類1,素材

菌糸ビンの種類1つ目は「素材」です。

菌糸ビンとは上記の”見出し1”で紹介したようにきのこ菌が様々なオガ粉に培養されているものと紹介しました。

その元になるオガ粉には複数の種類存在しておりまして、1つ1つに向いているクワガタの種類や適合しない個体なども存在します。

ですので、クワガタを大きくするため=菌糸ビンと考えるのも良いのですが、それだけで購入すると期待はずれのサイズが生まれてきてしまう可能性があります。

<菌糸ビンの主に使われる素材>

  • クヌギ
  • コナラ
  • ブナ

<菌糸ビンの菌の種類>

  • ヒラタケ
  • カワラタケ

種類2,サイズ

菌糸ビンの種類2つ目は「サイズ」です。

菌糸ビンはカブトムシのマットなどと比べると非常に高価でして、在庫数も非常に少ないためサイズ選びは非常に大事になります。

と、いうのも小さい個体にも関わらず、大きいサイズの菌糸ビンは勿体無いですし、逆に大きい個体に小さいサイズを利用するとすぐに餌がなくなってしまいます。

ですので、かなり大事になるポイントではありますが、これは経験等がものを言うので、最初はミスをして当たり前だと思ってなるべく大きめのサイズを買いましょう。

<菌糸ビンの基本的なサイズ>

  • 200cc
  • 800cc
  • 1,400cc
  • 2,300cc

大抵、この4つのサイズがあればどうにかなりますので、最低限覚えておきましょう。

さらにギネスレベルのクワガタなどを羽化させたいのであれば、3,200ccなどもありますので、ぜひそのレベルを狙う方はチャレンジしてみてください。

種類3,上置き・下置き

菌糸ビンの種類3つ目は「上置き・下置き」です。

菌糸ビンだけに限らず、どのような入れ物にも上向きで置く方が良いやつや下向きで置くほうがいいものがあります。*蓋の上下です。

特に、カブト系でいえば普通に蓋は上向きで置いたほうが良いのですが、菌糸ビンは下向きがおすすめという噂も出てきました。

その影響か、基本的には上向きに置く菌糸ビンが主流なのですが、下向きに置ける用orそもそも下向き用の商品まであります。

ですので、自分の好きなものを選ぶべきですが、初めての方であれば上向きを買っておく方が無難でしょう。

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菌糸ビンのメリット・デメリット

菌糸ビンは冒頭でも言ったように、特定のクワガタの幼虫を飼育するために使うものでして、昆虫マットに比べ手軽には使えません。

ですが、その分のメリットが存在していますし、それ以上にデメリットが存在しています。

下記では、その両方を紹介しますので、自分が1番どこに重きを置いているのかで、今後の菌糸ビンの利用を考えてみてください。

メリット

菌糸ビンを使うメリットは以下の通りです。

  1. マットに比べて成長を促進
  2. マットよりも準備段階が少ない

になります。

メリットは下記で紹介するデメリットに比べると少なく見えますが、全然問題ありません。

デメリット

菌糸ビンを使うデメリットは以下の通りです。↓

  1. 値段がマットに比べて高い
  2. 管理方法がマットよりも難しい
  3. 市販でそんなに販売されていない
  4. 昆虫マットに比べて情報が少ない
  5. 穴を掘るのが大変

と、菌糸ビンを使うデメリットの方がメリットよりも多くて「え?」と思われがちですが、メリットの1である“成長の促進”が1番の目玉です。

ですので、これだけのデメリットがあっても大きいサイズを出したいと思っている方は関係なしで菌糸ビンを利用するでしょう。

ブリーダーがおすすめする菌糸ビン5選

菌糸ビンは初めて使う方からすればカブトマットと違って何が良くて何がダメなのかが分かりにくいため中々選べないでしょう。

ですので、ココではその点を簡単にするためブリーダーがおすすめする菌糸ビンについて紹介しますので、何が良いのか分からない方はご参考ください。

<おすすめの菌糸ビン>

おすすめ1,月夜野きのこ園:菌糸シリーズ

ブリーダーがおすすめする菌糸ビン1つ目は「月夜野きのこ園:菌糸シリーズ」です。

カブトムシ・クワガタに関わっている方であれば1度は最低でも聞いたことがあるほど知名度が高いメーカーが月夜野きのこ園さん。

このメーカーさんは色々な商品を販売されていますが、その中でもおすすめしたいのが菌糸ビンになります。

何がそんなに良いのかというと品薄状態があまりなく欲しいと思った時に手に入る手軽さと、価格の安さ、購入のしやすさなどのがズバ抜けてトップクラスです。

と、いうのも菌糸ビンはマットと違って大量生産が比較的難しいため、どこのメーカーさんもたまに商品がない時があります。

これはブリーダーにとっては致命的で欲しいと思った時に購入ができる月夜野きのこ園さんは絶対に手放せない存在です。

おすすめ2,G-ZERO


ブリーダーがおすすめする菌糸ビン2つ目は「G-ZERO」です。

G-ZEROは業界屈指のトップブリーダーkuniさんの研究開発、監修により完成した商品で、主にDDAさんが扱っております。

この菌糸ビンは多くの有名ブリーダーさんが使用しており、多くの大きなクワガタを誕生させている商品です。

しかし、価格が安いわけではないですし、常に在庫がある状態の商品ではないため、初心者の人が使うには難しいでしょう。

もし、今後大きなクワガタを高確率で排出していきたいというチャレンジャーの方はこのG-ZEROは見逃せないので、常にチェックしておいてください。

おすすめ3,大夢シリーズ


ブリーダーがおすすめする菌糸ビン3つ目は「大夢シリーズ」です。

個人的にはThe・バランスと言ってもいいと思っているのが、この大夢シリーズでして、

おすすめ4,G-pot


ブリーダーがおすすめする菌糸ビン4つ目は「G-pot」です。

市販で売られている菌糸の中では良く目にするほど色々なところに販売されており、在庫切れすることは滅多に有りません。

ですので、安定してメインの菌糸ビンとして利用することができますし、それだけ多く販売されていると言うことは実績があるから=人気ということでしょう。

特に、サイズや蓋の向きなども他に比べてありますので、初めて使う方は扱いやすく菌糸ビンの特徴を知ることができる商品です。

おすすめ5,YSOシリーズ


ブリーダーがおすすめする菌糸ビン5つ目は「YSOシリーズ」です。

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菌糸ビンを使う上で注意すること3選

菌糸ビンはカブトマットなどと比べて扱いが難しく、初めて使う方にとっては色々意識する必要があるでしょう。

特に、日本の気候で温度管理をしないまま飼育している方にとっては菌糸ビンの扱いを繊細にしない限り絶対失敗します。

ですので、ココでは菌糸ビンをミスなく安定に使うために注意すること3選を紹介します。

注意1,温度管理

菌糸ビンを使う上で注意すること1つ目は「温度管理」です。

菌糸ビンは日本の気候であれば温度管理なしに使っても問題はありませんが、ひどい場合15~21℃になると菌糸ビンの大元であるキノコ菌が元気になります。

こうなってしまうと菌糸ビンの中身がだらけになってしまい下手すると空気穴を塞いだり、幼虫の行き場をなくしてしまう可能性などが出てきてしまうでしょう。

しかし、キノコなどが発生した場合でも早急に駆除することができましたら、成長にはあまり影響しないと言われています。

ですので、なるべく23~26℃程度で管理するのが良いのですが、ブリードルームなどを持っていないのであれば難しいでしょう。

総じて、きちんと管理できるのであれば温度管理は不要と言っても良いですが、なるべく放置したいと思う場合は適度な温度管理をするのがおすすめです。

注意2,空気穴の量

菌糸ビンを使う上で注意すること2つ目は「空気穴の量」です。

菌糸ビンと言われているものは基本的に販売されている時点で空気穴は空いているため、別にこの時点で気にする必要はありません。

=初めて菌糸ビンを使う方は販売時点でものでも良いのですが、なるべく幼虫のサイズを大きくしたいと思うのであれば自分で空気穴を増やす必要があります。

これは詳しく説明すると長くなってしまうため、この記事では空気穴の量は十分に必要だというのを紹介しておきます。

注意3,劣化の適切な判断

菌糸ビンを使う上で注意すること3つ目は「劣化の適切な判断」です。

菌糸ビンは昆虫マットと比べて繊細なものですので、劣化は比較的早く、それこそ温度管理や湿度管理を怠ると尚早く劣化してしまいます。

ですので、菌糸ビンの状態はほぼ毎日観察する必要がありまして、劣化状態のままで放置してしまうと幼虫の成長を妨げることになるでしょう。

これは現在のTOPブリーダー様でも劣化させてしまう可能性があるため、劣化させた場合は落ち込まず、なるべく早く交換することをおすすめします。

まとめ:おすすめの菌糸ビンについて

本記事では「【ブリーダー直伝】おすすめの菌糸ビン10選【幼虫を大きくしよう】」についてお話してきました。

菌糸ビンは昆虫マットと比べて非常に繊細なエサではありますが、使い方をマスターするとマットよりも明らかに大きい成虫が誕生します。

そのロマンを求めて趣味〜ブリーダー様が利用されていますので、初めて使う方も大きい成虫を出したい方は利用するのが良いでしょう。

金額は高いですし、管理方法は少し手こずる可能性がありますが、その先に未来があります。

しかし、反対に手軽にクワガタの幼虫を飼育してなるべく管理をしたくない方、安全に成虫になって欲しいと思う方はクワガタ専用のマットを利用しましょう。

菌糸ビンに比べてびっくりするようなサイズは出てきませんが、大きいと言われる部類のサイズは排出できますので、そちらの検討もしてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

他にも、昆虫に関する情報や豆知識記事を紹介しますので、ぜひそちらをご覧ください。

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