飼育道具

クワガタの「産卵木」について徹底解説|使い方や種類も解説

クワガタの産卵をするときに使用する道具は色々とありますが、その中でも核となるのが”産卵木”です。

産卵木によっては、クワガタがどれだけ産卵にやる気があったりポテンシャルがあったとしても全然卵を産まない可能性もあります。

それほど大切な道具の1つですので、この記事では「産卵木について徹底解説」していきます。

この記事を見れば産卵木について完璧に把握できますので、ぜひ最後までご覧ください。

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産卵木とは

そもそも、産卵木というのは何?ということですが、簡単に言うと↓

クワガタが産卵するときに、産み付ける場所もしくは足場として利用することができる木。種類によっては産卵木がなければ産まない個体や無くても産む種類など様々ですが、産卵木を覚えておく必要があります。

冒頭でも言いましたが、産卵木によってはクワガタのやる気を出すも出さないも決めてしまうぐらいの影響力です。

ですので、適切な産卵木選びや種類を判断する必要があると言えます。

産卵木の種類

産卵木と一言で言っても、色々な“種類”が存在します。

ですので、下記では1つ1つどんなものなのかについてご紹介していきます。

種類1,木

産卵木の種類1つ目は「木」です。

産卵木の木の種類に関しては、大きく分けて2つでして、他の木はあまり使いません。

<産卵木の木の種類>

情報 コナラ クヌギ
画像 コナラの産卵木 クヌギの産卵木
メリット ・安価
・どこでも手に入る
・使いやすい
・柔らかい
・産卵してくれやすい
デメリット ・産卵数は一定
・固めで割り出しにくい
・流通量が少ない
・コナラより高価

が、主な2つです。

自然界でカブトムシやクワガタを採取する時に見るべき木の種類でして、産卵時にもやはりこの2種類が1番おすすめです。

しかし、この2つには色々とメリット・デメリットが存在しますので、その点は見極めながら使用するようにしましょう。

種類2,植菌の有無

産卵木の種類の2つ目は「植菌の有無」です。

産卵木の中にはノーマル(何も無いただの産卵木)と植菌と言って菌を埋め込んだ産卵木の2種類があります。

その植菌の中にも下記のような種類があります。↓

<植菌産卵木の種類>

  1. ニクウスバタケ
  2. カワラタケ
  3. オオヒラタケ
  4. マンネンタケ
  5. バクテリア材

などです。

ぶっちゃけ、どれがどれ?となると思いますので、まだブリードを始めたばかりの方は、とりあえず何も無いノーマルの産卵木を使うことをおすすめします。

特に、普通の産卵木と比べて費用や使用する上での難しさがあるため、ある程度経験してから使用するようにしましょう。

種類3,太さ

産卵木の種類の3つ目は「太さ」です。

産卵木には、自然の木を利用しているため、太さの差も露骨でして、幅広く太さの種類などもあります。↓

<太さ>

  1. 細目(5~8cm)
  2. 中目(8~10cm)
  3. 太目(10~15cm)

などがあります。

この太さに関しては、産卵をしてもらいたいクワガタの種類やサイズによって臨機応変に変えるべきです。

小さい個体であれば、細目のもので十分ですが、パラワンなどのメスも大きい種類のクワガタは太目でなければ産卵しにくく数をあまり産んでくれません。

産卵木の正しい使い方

産卵木の使い方は人それぞれありますが、その中でも1番王道な方法を紹介します。

慣れればアレンジしたり、自分に合う方法を試して頂ければ、さらにクワガタが卵を産んでくれる可能性が広がるでしょう。

  • STEP1
    1,産卵木を水に浸す

    写真

    まずは、バケツの中などに水を7,8割程度入れて頂いて、産卵木を浸してください。
    この際に、木が浮いてくるので沈むように重りなどを入れて、産卵木が全て沈むようにしておきましょう。
    期間はそもそもの柔らかさなどで臨機応変に対応すべきですが、基準としては1日と考えて頂ければ良いと思います。

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  • STEP2
    2,日陰で乾かす

    写真

    約1日水に浸した産卵木を取り出して、日陰などでさらに1日ほど寝かしてあげてください。

    この段階で余計に吸った水などが抜けますし、下手なカビなどを防ぐことができます。

  • STEP3
    3,飼育ケースに並べる

    写真

    乾かした後は、ケースに並べていきます。

    まずは、飼育ケースの底に3cmほどの土を入れて頂いて、その上から産卵木を良い感じに並べてください。

  • STEP4
    4,土の中に埋める

    写真

    並べ終わった後は、さらにその上から土を被せてください。

    この段階で、飼育ケースの8割程度まで土を被せてあげることで、クワガタが落ち着いて産卵をしてくれます。

    写真

    土の上には転倒防止の木やゼリー置きなどを置いてあげましょう。

  • STEP5
    5,成虫を入れて完成

    写真

    このようになれば“完成”です。

    後は、交尾が終了したクワガタのメスを入れてあげれば、産卵準備完了になります。

と、言う流れです。

この手順で産卵木を使って頂ければ、ある程度の産卵を見込むことができるでしょう。

普通におすすめの産卵木3選

産卵木はなるべく触ったり、生でみたりして判断するのがおすすめですが、まだ全然分からない…と言う方もいるでしょう。

そのような方は自分で選ぶよりも、ネットなどで購入して、プロが販売している産卵木などを購入する方が間違いありません。

ですので、ここではネットで購入することができるおすすめの産卵木を紹介します。

おすすめ1,ジャンボ産卵木:マルカン


おすすめの産卵木1つ目は「ジャンボ産卵木:マルカン」です。

これはマルカンさんから発売されている産卵木でして、名前についてある通り“ジャンボ”の産卵木で、1本で存在感を醸し出します。

基本的にこの世の中にあるクワガタであれば産卵可能ですし、バランスが良く当たり外れがあまりありません。

特に、ある程度何本か欲しいと思う方は、まとめて購入できますのでおすすめです。

おすすめ2,コナラ産卵木太目:charm(チャーム)


おすすめの産卵木2つ目は「コナラ産卵木太目:charm(チャーム)」です。

ペット関連ショップCharmさんが発売している産卵木でして、全体を見て1番バランスが良い産卵木で間違いありません。

品質も良く、安価に手に入るため、初心者の方でもベテランの方でも継続的に安定的に使うことができます。

また、サイズも細目・中目・太目など色々な太さなどもありますので、飼育している個体によって臨機応変に対応可能です。

おすすめ3,クヌギLLサイズ:阿古谷オオクワ園


おすすめの産卵木3つ目は「クヌギLLサイズ:阿古谷オオクワ園」です。

昆虫を主に販売している会社さんで、名前にもある通り阿古谷オオクワ園さんから発売されている規格外の産卵木になります。

規格外ということからかなり安くなっていますが、全然問題ない産卵木ですので、コスパよく良い産卵木を手に入れることができます。

もちろん、当たり外れはあるものの価格や本数、サイズなどを考えるとコスパ最高です。

まとめ:産卵木の影響力は絶大

本記事では「クワガタの「産卵木」について徹底解説|使い方や種類も解説」についてお話てきました。

産卵木は色々なところで販売されていますが、カブトムシ専門でやっている場所以外のものはあまり品質がよくありません。※全てではありません。

ですので、購入するのであれば、地元の昆虫専門店やネットで昆虫ショップさんが販売しているものが間違いないと思います。

と、言うのも上記で言ってきた通り、産卵木が産卵に直接的影響力があり、下手な産卵木は産卵を阻害してしまう可能性があります。

ぜひ、この記事で紹介した情報を参考に自分に合う産卵木を選んで頂ければ幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

他にも、昆虫に関する情報や豆知識記事などもありますので、ぜひそちらもご覧ください。

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