カブトムシに興味を持っている方であれば“ヘラクレスオオカブト”と聞くと100%頭に思い浮かぶ昆虫の1種でしょう。
そんなヘラクレスオオカブトですが、実はあまり知られておらず「強いカブトムシ!やカッコイイ見た目!」などだけです。
もちろん、それだけでも良いのですが、せっかくカブトムシに興味を持っていただけたのであれば、もっと知って欲しいと思います。
ですので、この記事ではヘラクレスオオカブトの中でも1番有名な「ヘラクレスヘラクレス」について完全解説していきます。
ヘラクレスヘラクレスとは
ヘラクレスヘラクレスと言われる種類はヘラクレスオオカブトの元祖と言われている種類で、1番の知名度があります。
ヘラクレスと言えばカブトムシ界の中でも主な種類で別名:カブトムシの王様と言われる。
ヘラクレスと言うのは生息する場所で、明確に別れておりこのヘラクレスヘラクレスは「グアドループ諸島」に生息しています。
現在では現地の採取が禁止されているため、野外品(ワイルド個体)などは制限が解除されるまでは手に入ることはありません。
ヘラクレスヘラクレスの情報
上記ではヘラクレスヘラクレスについて、簡単に紹介しましたが、とは言ってもまだまだ分からないことが多いでしょう。
ですので、ここではヘラクレスヘラクレスの具体的な知りたいであろう情報をまとめましたので、ぜひご参考ください。
情報1,体長
ヘラクレスヘラクレスはカブトムシの中でも圧倒No,1と言っても良い大きさに成長します。
これはギネス記録を見て頂ければ分かるのですが、ヘラクレスヘラクレスは2016年に認められたamazonicoさんが飼育していた全長181mm(新聖)です。
これに関しては最大値となりますので、平均になると全然大きさが異なっています。↓
<ヘラクレスヘラクレスの平均体長>
オス♂ | 115mm~165mm |
メス♀ | 50mm~75mm |
※2021年8月20日現在
と、なります。
平均で言えばこのぐらいでして、♂で言えば170mm以上も流通しますが、金額が以上に高くなり手に入りません。
ヘラクレスはなんと言っても1mm単位で値段が変わってくるので、面白いと思います。
情報2,寿命
ヘラクレスヘラクレスは一応カブトムシ類に当てはまる種類ですので、外国産となりましても寿命に関しては短めです。
クワガタになりましたら中には2~3年もの期間生きますが、カブトムシは基本“1年”程度。
<ヘラクレスヘラクレスの寿命>
♂♀ | 6ヶ月〜12ヶ月 |
と、されています。
国産のカブトムシと比べると2,3倍以上の寿命がありますが、それでも最大1年しか持たない短い寿命になります。
もちろん、温度管理や産卵をさせないなどの徹底的に管理すると1年以上生きる可能性もあるので、その点も意識してみて下さい。
情報3,種類
ヘラクレスヘラクレスは一応元祖ヘラクレスオオカブトと言っても過言ではないので、種類に入れないと全12種類存在します。
下記では、ヘラクレスヘラクレスも一応含めますので、全13種類の種類を紹介します。
<ヘラクレスの種類>
- ヘラクレスヘラクレス
- ヘラクレスリッキー
- ヘラクレスレイディ
- ヘラクレスモリシマイ
- ヘラクレスエクアトリアヌス
- ヘラクレスオキシデンタリス
- ヘラクレスセプテントリオナリス
- ヘラクレストリニダーデンシス
- ヘラクレスブリュゼニ
- ヘラクレスタカクワイ
- ヘラクレスパスコアリ
- ヘラクレストゥクストラエンシス
- ヘラクレスバウドリー
と、なります。
中には1回も聞いたことがないような種類もいますが、ヘラクレスだけでこんなにも種類が居るのは驚きだと思います。
どれも独特の特徴があるので、できることなら全てを飼育してみたいなと思うはずです。
情報4,体色
ヘラクレスヘラクレスの体色は「角:真っ黒・体:黄色」と言うのがイメージでしょう。
これに関しては間違いないのですが、ヘラクレスヘラクレスの体は湿度の状況や食事の状態で色が黒や黄色に変化します。
主には、黄色の体が主でありその中に黒い斑点と言うのが基本です。※個体差あります。
情報5,エサ
ヘラクレスヘラクレスのエサは飼育内で使用するのであれば、ゼリーやバナナが最適です。
昆虫にとってはエサと言うのが最も重要で、長生きさせたいと思っていたりブリードをさせたいのであれば切らす事は“NG”。
下手すれば、直ぐに弱ってしまい★になってしまう可能性すらあり、超危険な状態です。
なので、ヘラクレスだから大丈夫かと安心していると直ぐに弱りますので、エサだけは基本多めにこまめに管理しましょう。
ヘラクレスヘラクレスの飼育方法
ヘラクレスヘラクレスは世界最大の個体であるため飼育は非常に難しいのでは?と思われがちですが、意外と簡単です。
とは、言ってもどうすれば良いのかとなる思いますので、下記ではヘラクレスヘラクレスの幼虫・成虫の飼育方法について簡単に紹介していきます。
幼虫の飼育方法
ヘラクレスヘラクレスの幼虫の飼育方法は成虫に比べると色々と頑張る必要があります。
と、言うのもカブトムシやクワガタの幼虫は主にマット(土)を食べて成長するため、常に新鮮なマット状態を維持しなければいけません。
ですが、幼虫飼育方法に関しては思っていたよりも“シンプル”だと思います。
<幼虫の飼育環境>
マット | 幼虫専用マット(カブトムシ)
・Rushレギュラーマット |
---|---|
温度 | 18℃~28℃(25℃前後が適温)
・15℃や30℃でも成虫になる可能性はありますが、下手すれば★になる場合もありますし、成長の止まり,羽化不全になります。 |
ケース | 成長によって変更必須
・卵~初令:200ccボトル |
期間 | 1年~1年6ヶ月
・オス:1年2ヶ月~1年6ヶ月 |
と、言う感じです。
ヘラクレスヘラクレスの幼虫であれば、家の中で直射日光が当たらないところで、飼育すれば限度はありますが羽化までは持っていくことができます。
サイズや安心を取るのであればなるべく目安温度の中でも低温で飼育するのがおすすめ。
成虫の飼育方法
ヘラクレスヘラクレスの成虫を飼育する方法は、飼育ペースがあれば案外”簡単”です。
もちろん、成虫の場合も幼虫の時と同様意識することや注意することはありますし、成虫だからこそ意識することもあります。
<成虫の飼育環境>
マット | 基本的には足場があればOK
・マット |
---|---|
温度 | 20℃~28℃
・成虫も幼虫と同様の温度で管理するのが1番良いとされている。 |
ケース | 飼育ケース 大~特大
・ヘラクレスの成虫♂は110mm~180mmになる訳ですから、ある程度大きい飼育ケースが必要です。 |
期間 | 6ヶ月~1年[寿命] |
と、言う感じで。
なんと言ってもサイズが他と比べて桁が違うので、飼育スペースの確保は必須ですし、餌などは常に確認する必要があります。
ですので、幼虫の時と比べると常に意識しているので、手がかかるのは成虫の方ですね。
ヘラクレスヘラクレスを産卵させる方法
ヘラクレスヘラクレスを産卵させるためには、自然な状態を作っても良いのですが、基本的には人間の力があれば最高です。
と、言うのは環境もありますが、自然であれば上手くペアリングできない場合もあります。
ですので、ここではヘラクレスヘラクレスを安全に産卵させる方法(手順)を紹介します。
<産卵させる方法(手順)>
- ヘラクレスヘラクレス♂♀準備
- 自然or人工でのペアリング
- 産卵セットを組む
- 1週間ほど放置管理
- 産卵セットから卵を回収
- 1匹ずつプリンカップで飼育
- 卵から孵化し幼虫へ
と、なります。
上記の項目を1つずつ紹介すると長くなりますので、別途記事を用意しておきます。
そうすることで、誰でもヘラクレスヘラクレスの産卵ができるようになると思いますので、気になる方はご覧ください。
まとめ:ヘラクレスヘラクレスについて
本記事では「ヘラクレスヘラクレスについて|幼虫・成虫の飼育方法なども解説」についてお話してきました。
ヘラクレスヘラクレスはこの記事でも何度か言ったように、カブトムシ業界の中では王者で誰もが憧れる種類の昆虫です。
ですので、せっかく昆虫に興味を持っていただけたのであれば、王者ヘラクレスなどを飼育してもらいたいなと思います。
基本的にはヘラクレス=外来種で飼育しにくいのでは?と思われがちですが、実は国産のカブトムシ同様の管理でOKです。
もちろん、大きさなどは違いますので、飼育スペースの確保は100%必須になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
他にも、昆虫の情報や豆知識記事などもありますので、そちらもぜひご覧ください。