カブトムシ

カブトムシの蛹が土の上に出現!?|下手すれば死亡させる可能性もある

カブトムシの蛹は基本的に飼育ケースをひっくり返さないと見ることはできません。

しかし、稀に土の中で蛹室を作って蛹になるはずにも関わらず、土の上で蛹になってしまうことがあります。

これは一見ヤベェ…と思うのですが、焦らず対処すれば全然問題ありません。

ですので、この記事ではカブトムシの蛹が土の上に出現するのか、出現した場合どのように対処するのかなどについて紹介していきます。

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カブトムシの蛹が土の上に出現!?

カブトムシの蛹が土の上に出現するの?と言うことですが、結論から言うと”飼育下では稀に発生する”ことがあります。

と、言うのも自然界では土の上に出現して蛹になってしまった場合は、確実に弱肉強食で食べられてしまいます。

ですので、自然界では発生しない事案ではあるのですが、飼育下ではマットの量が少ないですし、幼虫にとってベストなところが見つからないことがあるでしょう。

=自然界では起こらないですが、飼育下では個体によって土の上で蛹になってしまいます。




カブトムシの蛹が土の上に出て困る理由

カブトムシの蛹が土の上に出現することがあるのですが、でもなぜ土の上に出ると困るの?と疑問に思うでしょう。

ですので、ここではカブトムシの蛹が土の上に出て困る理由についてご紹介していきます。

<土の上に出て困る理由>

理由1,死んでしまう

カブトムシの蛹が土の上に出て困る理由1つ目は「死んでしまう」です。

カブトムシの蛹は基本的に土の中で蛹室を作って蛹になるのですが、土の上に作ると「保温・保湿」ができない状況になります。

ですので、ずーっと放置をしてしまうと高確率で死んでしまうでしょう。

これが1番最悪の状況ですので、もし土の上で蛹を見つけた場合は、できるだけ早急に対応するようにしてください。詳しくは記事下部で紹介。→#見出し5

理由2,羽化不全

カブトムシの蛹が土の上に出て困る理由2つ目は「羽化不全」です。

大体、土の上に出現した蛹を放置してしまうと死んでしまうのですが、その中でも奇跡的に生き延びた場合でも高確率で”羽化不全”になってしまいます。

これは、不幸中の幸いではありますが、できれば羽化不全の姿は見たくありません。

ですので、上記と同様早急に対応すれば死なせずに、羽化不全を防ぐことができます。

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カブトムシの蛹が土の上に出てくる原因

カブトムシが土の上に出てくると困るのですが、そもそもなぜ土の上で蛹になってしまうのか?について疑問に思うでしょう。

ですので、ここではカブトムシの蛹が土の上に出てくる原因について筆者が思う考えや実体験から分かったことを紹介していきます。

<土の上に出てくる原因>

原因1,マットの環境が合わない

カブトムシの蛹が土の上に出てくる原因1つ目は「マットの環境が合わない」です。

カブトムシの幼虫は器用に土の中で、自分に合う場所や蛹室を作りやすい場所を見極めて蛹室を作り始めます。

ですが、土の上で蛹になってしまった場合=マットの中で蛹室を作れる環境がなかったと言うことです。

ですので、これを勉強と思ってとりあえず蛹を救出してから、土の状況を見てください。

土の状況を見ることで、今後に活かせる可能性もありますし、ただ単に個体差による影響だったのかなどを知ることができます。

原因2,蛹室を作る広さがない

カブトムシの蛹が土の上に出てくる原因2つ目は「蛹室を作る広さがない」です。

カブトムシの幼虫を個別飼育・多頭飼育をしているのかによって分からないのですが、多頭飼育をしているのであれば、1匹によるスペースは意識する必要があります。

と、言うのも本来5匹しか入らない飼育ケースに10匹の幼虫を入れてしまうと確実に、5匹は蛹室を作れません。

よって、マット内で蛹室を作れないため、土の上で蛹になってしまいます。

原因3,他の幼虫が邪魔をした

カブトムシの蛹が土の上に出てくる原因3つ目は「他の幼虫が邪魔をした」です。

カブトムシの幼虫は基本的にお互いを意識しあっていて1つのケースで1匹でも蛹になれば一緒に飼育している幼虫は同時に羽化するよう蛹になります。

ですので、基本的には1匹1匹スペースを考えながら蛹へ変化するのですが、中には邪魔をする幼虫もいます。

例えば、1匹が蛹室を作っているのにも関わらず、他の幼虫が蛹室を壊す場合です。

これを狙ってしているのかはよく分かりませんが、他の幼虫が蛹室を壊す可能性もありますので、嫌がって土の上に出てくる場合があります。




土の上に蛹が出てこないようにする対処方法

カブトムシの幼虫が土の上に出てくることは、どれだけ対策しても0%にはできません。

しかし、なるべく土の中で蛹になってもらうための対策方法がありますので、下記で詳しく紹介していきます。

<出てこないようにする対処方法>

対処方法1,個別飼育

土の上に蛹が出てこないようにする対処方法1つ目は「個別飼育」です。

これは上記でも紹介しても出てきていたとは思うのですが、土の上で蛹にならないためには個別飼育をすれば約80%は防げます。

と、言うのもほとんどが他の幼虫による妨害で、マットの中で蛹になることができず土の上に出てきます。

ですので、費用や飼育スペースは必要にはなりますが、安心・安全に飼育したいのであれば確実に個別飼育がおすすめです。

対処方法2,マットの環境管理

土の上に蛹が出てこないようにする対処方法2つ目は「マットの環境管理」です。

1番効果が出て手っ取り早い対策は、上記の個別飼育なのですが、費用や飼育スペース的にそれはできない方もいるでしょう。

ですので、そのような方が試せる方法で1番おすすめなのはマットを適切に管理することです。

この適切に!と言うのは、言葉で表すのは難しいのですが、結論は慣れが大事です。

最初は失敗して当然ですので、何回でも失敗して自分の飼育環境に合うマットの状態を見つけてやってみてください。

土の上に出た場合は人工蛹室へ移動

もし、土の上に蛹が出てしまった場合はとりあえず生きているのか確認してください。

確認方法はこちらの記事で紹介しています。→カブトムシの蛹が死んでいる!?|見分ける判断と確認方法

生きていることを確認することができれば、まず人工蛹室を作成して、そちらに移動させてあげましょう。

人工蛹室の作り方などはこちらの記事で紹介しています。→カブトムシの人工蛹室を100均の道具で作成|付属で必要な道具も紹介

人工蛹室であれば基本的には土の上にいるよりも安全に羽化させることができますので、必ず移動させてあげてください。

下手すれば自然蛹室で羽化させるよりも綺麗に羽化させることができるかもしれません。




まとめ:蛹も失敗することは全然ある

本記事では「カブトムシの蛹が土の上に出現!?|下手すれば死亡させる可能性もある」についてお話してきました。

カブトムシの幼虫は非常に繊細ですし敏感ですので、マットの中で何か問題が発生してしまうと土の上で蛹になってしまいます。

もちろん、筆者自身がカブトムシと喋ることができる訳ではないので、理由は詳しく知りませんが、下手すればただ失敗しただけの可能性もあるでしょう。

とは言っても、上記で紹介した理由や対策方法をすることで、防ぐことができます。

ぜひ、今カブトムシの蛹が土の上に出現しているのであれば、この記事で紹介したことを元に解決していただければ幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

他にも、昆虫に関する情報や豆知識記事などもありますので、ぜひそちらもご覧ください。

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