トンボは昆虫の中でも珍しく夏のイメージがなく、基本的には春や秋の暑すぎず寒すぎない時に出現する昆虫になります。
そんなトンボは、人間から見ると田んぼの上をブーンと飛んでいるだけですし、カブトムシのように木の蜜を吸っている訳ではありません。
ですので、ほとんどの人が”トンボって何食べて生活してるの?”という疑問があるでしょう。
この記事ではそのような疑問+トンボの習性なども含めて紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
昆虫の中でもトンボは最強格
トンボは昆虫界の中でもトップレベルの強さを誇り、カマキリと同様の肉食性昆虫です。
カマキリも自分が倒せる相手であれば戦って食べますし、トンボも同じく空中だろうと地中だろうと狙える敵は狙います。
しかも、他の昆虫にはない空中戦が有利に働くため、ほぼほぼ負け知らずでしょう。
とは言っても鳥などには敵わないですので、あくまで昆虫の中では最強格で明らかに大きな敵ではない限り勝つことができます。
トンボが主に食べている餌の種類
トンボは上記でも言いましたが、肉食性の昆虫ですのでカブトムシなどが食べるような昆虫ゼリーを食べることはありません。
また、野菜なども食べるという情報が色々とありましたが、これはほぼ高確率でありえないので簡単にいうとトンボ=生きた虫を食べると覚えておきましょう。
種類1,ハエ
トンボが食べている餌の種類1つ目は「ハエ」です。
食物連鎖の中でも下位に位置するハエはトンボにとっては絶好の餌でして、主に空中で捕まえてどこかに捕まり食します。
このような感じです。↓
これは捕まえるシーンはないものの、実際にトンボがハエを捕食している映像です。
トンボは豪快に捕食をしてそうなんですが、実際は口をモグモグさせて小さく上品に食べるという意外性があります。
種類2,蛾
トンボが食べている餌の種類2つ目は「蛾」です。
蛾は比較的大きめであまり外敵が居ない感じには見えるものの、実はトンボがかなりの天敵になるためトンボにとっては絶好の餌と言えます。
実際の捕食シーンはこちら↓
こちらもハエと同様捕まえるシーンはないものの、トンボが実際に蛾を食べている映像になります。
比較的大きめの蛾でして、自分の顔よりも2,3倍ほど大きくても容赦なく食べています。
種類3,バッタ
トンボが食べている餌の種類3つ目は「バッタ」です。
トンボはハエや主に空中に飛びながら生活しているので、なんとなくトンボの天敵になりそうなのは分かります。
しかし、明らかに住んでいる空間が違いそうなのにも関わらず、トンボはバッタなども餌にしており普通に狙います。※どうやって捕まえるのだろうか?
実際の捕食シーンはこちら↓
こんな感じです。
こちらも捕まえるシーンがないものの実際にトンボがバッタを捕食しているところで、残酷ですがかなりモグモグしています。
ほぼほぼ自分の体と同じサイズのバッタを捕まえて食べれるほど凶暴な肉食昆虫です。
飼育下でトンボに餌を与える方法について
トンボを飼育するというのはカブトムシを飼うよりも非常に難しく筆者的にはあまりおすすめできません。
と、いうのもトンボは常に飛び回っている昆虫ですので、飼育ケースや餌などそもそも準備することは”不可能”と言えます。
もちろん、絶対無理というわけではないですが、トンボのことを考えると飼育ケース内は飛び回れない+怪我の恐れがあります。※羽が破れるなど…
ですので、幼虫であるヤゴを飼育して羽化させるまで行うことは飼育下でも可能です。
しかし、もしトンボに飼育下で餌をやるのであれば、まず飼育ケースにこだわって餌を準備することが大切になります。
準備1,飼育道具を揃える
トンボを安全に飼育するためにはトンボに合う飼育道具を準備しましょう。
必要なのはこちら↓
- コバエシャッター
- 木の枝
- マット
の、3つで大丈夫です。
そもそも、飼育ケースはトンボの餌が逃げないことと、トンボがしっかり止まって餌を食べられるようにする必要があります。
下記では、1つずつ必要なものやメリット・デメリットをご紹介していきます。
コバエシャッター
昆虫を飼育するには飼育ケースというが必須でして、トンボにも必須です。
その際に飼育ケースならなんでもOKというわけではなく、しっかりと密閉されて餌が逃げない仕組みを作る必要があります。
ですので、このような飼育ケースはNGです。↓
これは隙間だらけなのでトンボにも下手すると逃げられる可能性がありますので、使うべきなのはこちらのケースです。↓
これはコバエシャッターという飼育ケースで主にカブトムシなどの飼育に利用されるのですが、トンボの飼育にも最適と言えます。
特に、生き物が逃げることがないにも関わらず外からも変な虫が入ってこない最強ケースなので購入できるのであれば利用すべきでしょう。
コバエシャッターは市販であまり販売されていないので、amazonや楽天などが最適です。
木の枝
木の枝に関してはトンボが飼育ケース内で止まる部分にもなりますし、餌を食べる際にも必要ですので自宅で飼育する際には必須の道具と言えます。
これに関しては、わざわざどこかで購入する必要はなく庭や木の枝が落ちているようなところから無料で手に入れることが可能です。
そのため、準備は非常にしやすいのですが枝の太さや長さは厳選する必要があります。
特に、大きすぎると飼育ケースに入らない場合があったり、他の虫が卵を産んでいて気がついたらケース内に変な虫がいる可能性が出てきます。
ですので、なんせ適度に太すぎず細すぎないしっかりとした木の枝を選びましょう。
マット
マットに関してはほぼ不要と言っても良いのですが、あれば便利ということです。
と、いうのもトンボが止まりやすいように木の枝を入れるのですが、その際にマットがあれば刺すだけで完成します。
もちろん、ケース内に木の枝のみでももちろんセロハンテープなどで止めれば良いのですが諸々考えた時にはマットが便利です。
これに関しては庭の砂などは軽すぎてしまうので、100均などで少なめのカブトムシマットを購入して利用すればコスパよく完成させることができます。
準備2,ケース内を充実させる
道具が準備できればケース内を充実させてください。
とりあえず飼育ケースの中にマットを敷き詰めて(※4割ぐらい)、木の枝を刺したり、どこかしらに固定しましょう。※ケース内はかなりシンプル
準備3,餌を捕獲する
飼育ケースなどが準備できれば、次はトンボと餌を一緒に入れてください。
この際に、上記の”見出し”で紹介したような「ハエや蛾など」はなかなか捕まえにくいですのであまりおすすめしません。
飼育下でトンボの餌を捕獲するのであれば、下記の種類がおすすめです。↓
- バッタ
- こおろぎ
- ミミズ
- 蛾
と、こんな感じでしょう。
これらであれば比較的に簡単に捕獲することができますし、トンボも餌に困ることはないと思います。※マットを入れるとミミズは使えません。
まとめ
トンボは昆虫の中でも最強格で天敵なども少ないので、餌は昆虫の小さい個体であれば基本的にはOKと言えます。
その中でも主にハエなどを餌としていますが、もし自宅で飼育する場合であればハエなどを捕まえることができないのであまり向いていません。
ですので、自宅で飼育するのであれば捕まえやすいバッタやミミズなどがおすすめです。
そもそも、トンボはカブトムシなどとは違い自宅で飼育することが非常に難しいので、飼育する際は覚悟してください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
他にも昆虫に関する情報や豆知識記事などもありますので、ぜひそちらもご覧ください。