セミは夏の時期だけミンミンと鳴き、ほとんどの日本人が見たことあると思います。
そんなセミですが、成虫だけしか見ることができないため、ほとんどの方がセミ=短い人生だと思っているでしょう。
もちろん、成虫だけでいうと昆虫の中でもダントツ的に短いのですが、幼虫を含めると長い人生を過ごしていると言えます。
ですので、この記事ではその点を含めセミの一生を分かりやすく紹介していきます。
セミの一生は長いようで短い
セミは超短命で知られており、成虫になってからは約1週間前後で死んでしまう儚い昆虫の1種です。
ですので、セミの一生を短く感じる方が多いと思うのですが、実は卵や幼虫期間を含めると昆虫の中ではトップレベルで長い部類になります。
と、いうのも詳しくは下記で紹介しますが、簡単にいうと卵の期間だけで約1年+幼虫期間は短いもので2,3年・長いものは15年以上などが存在します。
ですので、実はセミの一生は長く例をあげると犬や猫の一生ぐらいあると言えるでしょう。
しかし、ご存じの通り成虫になると約1週間程度しか寿命はないので、セミの一生は長いようで短いと言えます。
セミの一生(育ち方)を詳しく解説
上記では簡単にセミの寿命などを紹介しましたが、ここではさらに深掘りしてセミの一生を分かりやすくまとめていきます。
-
STEP1成虫の交尾まずは、子孫繁栄に必須なのが成虫同士の交尾です。
これは基本的などんな生物も行うもので、セミも同様このような感じで行います。↓
交尾時間は約10~30分と個体差があり、たまに早く終了してしまった場合などは再びメス探しを始めると言われています。
-
STEP2産卵交尾が完了すれば、次はメスが産卵を行なっていきます。
セミの産卵は木に直接産み付けるタイプで、カブトムシなどと違いわざわざ土の中に産んだりはしません。
-
STEP3孵化木に直接産卵された卵は約1年程度で孵化し、幼虫になって自ら土の中に潜っていきます。
このようなことを言ってはいけないと思いますが、孵化したての幼虫を歩かせないようになるべく土の近くに産卵して欲しいですよね!w
-
STEP4幼虫幼虫になると、誰しもが見たことあるこのような姿になります。↓
小さい時からこのような姿でして、期間をかけてこの写真のように大きな姿へと変化させていきます。
セミの種類によっては期間が異なりますが、日本の種類では大体1~5年間ほどの幼虫期間を経て成虫へと変わります。
-
STEP5成虫幼虫が成虫になるタイミングになると、土から木へと這い上がってきて成虫へと変化していきます。↓
このような感じです。
筆者も子どもの頃に自由研究などでセミの成虫への変化を取り上げたのですが、めちゃくちゃ神秘的で感動しました。
また、セミは”不完全変態”の昆虫ですので、カブトムシなどと違い”蛹(サナギ)”の状態がありません。
それ以外は基本的に他の昆虫と同じではあるものの、特徴としては土の中の期間が”長い”くらいでしょう。
これが日本に生息する大体のセミの一生です。
世界では、13,17年と長く幼虫をするセミも存在しますので、それを含めるとセミはかなり長い一生を生きていると言えます。
不完全変態の昆虫仲間も紹介
上記でも言いましたが、セミは卵→幼虫→成虫へと蛹の段階を踏まずに変化する”不完全変態”の昆虫です。
これは比較的珍しく、完全変態(蛹を挟む昆虫)は全昆虫の約85%を占めるほど…!!
ですので、ここではセミと同じく蛹を挟まない不完全変態の昆虫をいくつか紹介します。
<不完全変態の昆虫>
- バッタ
- カメムシ
- トンボ
- ゴキブリ
こんな感じです。
昆虫は古くから地球に存在し、色々な進化や変化を遂げて冬眠の状態や天敵から身を守るために工夫されています。
ですので、カブトムシのような蛹を挟む完全変態の昆虫や上記のように不完全変態の昆虫などが存在しますので、見つけた際に気付けるように覚えておきましょう。
まとめ
本記事では「セミの一生を分かりやすく紹介|育ち方を掘ると面白い昆虫」についてお話してきました。
セミは成虫だけで見ると約1週間と短い人生だと思いますが、卵や幼虫期間を含めると他の昆虫よりも長い一生を暮らしています。
ですので、セミの一生=比較的長めと思っていただけると良いと思います。
また、セミにはサナギ期間というものがなく不完全変態の昆虫ですので、比較的珍しいタイプの種類になります。
もちろん不完全変態は他にも多くの種類がいますので、自分で探してみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
他にも、昆虫に関する情報や豆知識記事などもありますので、ぜひそちらもご覧ください。