カブトムシなどの幼虫を飼育していると、マット交換などを定期的に行う必要があり、タイミングを間違えると前蛹の段階や蛹の段階で出してしまう場合があります。
こうなってしまうと急いでマットに戻したとしても、蛹の部屋を作ることができずに不完全羽化や下手すれば死に至ります。
逆にこれを防ぐために、マット交換を逆にしない場合ですとマットの劣化による成長不足や酸素不足による死にも成りかねません。
ですので、この記事ではそれらを解決できる方法の“人工蛹室”について100均ダイソーで作成する方法などを紹介していきます。
飼育下では人工蛹室を使うべき
不手際による蛹室壊しはどれだけベテランであろうと飼育下では必然的なことで、それを解決するためにあるのが“人工蛹室”です。
自然界では土の中にいる天敵などからしか狙われず一度蛹室を作れば壊されることがないですが、飼育下ではマットの量も限りありますので高確率で壊します。
そのため、ヘラクレスヘラクレスやアトラスなどの大型を飼育してサイズを出したいのであればマット交換は定期的に必要ですので、むしろ好意に蛹室を壊します。
人工蛹室があればこの方法の方が飼育下では安心・安全に飼育することが可能です。
100均の道具で人工蛹室を作る方法
人工蛹室は“昆虫店”や”オンラインストア”などでも販売していますが、1つあたり500~800円ぐらい必要になります。
もちろん、これのメリットが購入後すぐに利用できることです。
現在、飼育している幼虫の数が5匹未満であれば完成後の購入する方がおすすめですが、それ以上なのであれば下記で紹介する100均の道具で自作するのがおすすめです。
<人工蛹室の作成手順>
- 100均の道具を揃える
- 容器に穴を開ける
- 個体による大きさを決める
- オアシスを削っていく
- 水分を吸い込ませる
- 幼虫を投入
と、なります。
意外とシンプルな手順で作成することができるため、ぜひご参考ください。
手順1,100均の道具を揃える
100均の道具で人工蛹室を作る方法1つ目は「100均の道具を揃える」です。↓
の、3つになります。
シンプルにこの3つさえあれば最小型〜最大型の個体を蛹→成虫まで持っていくことができる人工蛹室を作ることが可能です。
購入場所はダイソーさんなのですが、その中でも上記3つが置いてある場所の配置について紹介すると、こんな感じです。↓
<配置場所>
オアシス:ガーデニングorインテリア |
シューズケース:ケースor収納 |
スプーン:キッチン付近 |
※配置は店舗により変わります。
手順2,容器に穴を開ける
100均の道具で人工蛹室を作る方法2つ目は「容器に穴を開ける」です。
生き物にとっては空気がすごく大切でして、幼虫→成虫まで必要なのですがダイソーさんのシューズケースは空気穴がありません。
もちろん、容器と蓋の間には隙間があるでしょうが、それでは不安ですのでさらに+で蓋に1~3ぐらい穴を開けるようにしましょう。
手順3,個体による大きさを決める
100均の道具で人工蛹室を作る方法3つ目は「個体による大きさを決める」です。
人工蛹室はサイズ感も重要で、ニジイロクワガタのような小さい個体であれば小さいのでOKですが、ヘラクレスなどの大型には超大型が必要になります。
ここをミスってしまうとヘラクレスなどであればツノまがりの原因になったり、羽化不全になってしまったりしてしまいます。
手順4,オアシスを削ってく
100均の道具で人工蛹室を作る方法4つ目は「オアシスを削っていく」です。
ここからは先ほど確認したサイズに沿ってオアシスを削っていくのですが、見た目以上に柔らかいのでスプーンでゴリゴリ掘っていきます。
カブトムシやクワガタなどの個体にもよりますが、基本的には蛹室は斜めになっているので掘る際には傾斜も意識しましょう。
手順5,水分を吸い込ませる
100均の道具で人工蛹室を作る方法5つ目は「水分を吸い込ませる」です。
人工蛹室の材料はオアシスと呼ばれる水を吸う素材でして、蛹室には適度な水分が必要ですのでオアシスに水分を吸い込ませます。
適度な量は個人差がありますが、基本的にはオアシス全体に一通り水分が行き渡っていればある程度の種類は羽化させることが可能です。
手順6,蛹を投入
100均の道具で人工蛹室を作る方法6つ目は「蛹を投入」です。
上記の手順で人口蛹室でできましたら、両手で優しく蛹を投入していきましょう。
まとめ:100均の人工蛹室について
本記事では「カブトムシの人工蛹室を100均の道具で作成|付属で必要な道具も紹介」についてお話してきました。
人工蛹室は飼育下における環境で、完全な個体を見たいと思っているのであれば必須と言っても良いレベルになります。
ですので、蛹になりそうな時期には必ず準備しておきタイミングを見計らって人工蛹室に移し替えるようにしましょう。
自作すれば最低1つ作るのに110円ぐらいで作れますが、その分時間を要してしまうので時間を優先するのであれば専門店から完成品を買うのがおすすめです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
他にも、昆虫の情報や豆知識記事などもありますので、そちらもぜひご覧ください。