夏の風物詩の1つ”セミ”ですが、成虫は約1週間の期間しか生きませんが、実は幼虫→成虫になる段階の”抜け殻”は木に残ります。
そんなセミの抜け殻は、そのまま放置されていたり、下手すればボロボロに潰されてしまったり、捨てられたりするでしょう。
ですが、実は抜け殻だけで何のセミの抜け殻なのかを見分けられたり、色々な使い道などがあります。
ですので、この記事ではセミの抜け殻のあれこれ(見分け方など)を全て紹介していきます。
セミの抜け殻はよく見かける
セミの抜け殻は成虫になる段階で全て脱ぎ捨てるので、成虫の生死には関係なく大雨などが降らない限り木に引っ付いています。
そのため、地域や場所によっては夏が終わって寒くなった時期にも、下手すればセミの抜け殻を見かけることができます。
ですので、セミは成虫も幼虫も抜け殻もタイミングが合えば手軽に出会うことができるでしょう。※特に抜け殻は◎
セミの抜け殻を取得する方法
セミの抜け殻はよく見かけますが、具体的にどのように取得することができるのかについては木に付いているものです。
と、いうのもセミの抜け殻は基本的に土から木に這い上がってそこで成虫へと変化します。
その段階で脱げ捨てられた抜け殻はまだ綺麗?と言っても良いですが、地面に落ちていたり溝に落ちていたりするものを取得するのはおすすめできません。↓
それこそ不衛生ではありますし、何かしらの虫などが存在する可能性も否定できません。
ですので、洗ってください!とまでは言いませんが、抜け殻を持ち帰るのであれば、なるべく木に付いている綺麗なものを持ち帰るようにしましょう。
セミの抜け殻の見分け方
セミの抜け殻はパッと見どの種類も同じように見えますが、実はよく見ると抜け殻だけで種類を見分けることができます。
ですので、下記では画像などを用いながらセミの抜け殻で種類を見分ける方法を紹介していきます。
見分け方1,サイズ
セミの抜け殻で見分ける方法1つ目は「サイズ」です。
一番手軽にセミの抜け殻で種類を見分けることができるのがサイズでして、アブラゼミとミンミンゼミでは違いがあります。※画像は違います
これは成虫になった時のサイズと比例していまして、成虫になって大きい種類は抜け殻も大きいですし小さい成虫の種類は抜け殻も小さいです。
見分け方2,触覚の違い
セミの抜け殻で見分ける方法2つ目は「触覚の違い」です。
セミの抜け殻はサイズのような見た目で判断することがある程度はできるものの、似ている種類も存在します。
そんな時に見分けることができるのは”触覚”でして、長さや太さ、毛の量などで判断をすることができます。
しかし、これに関しては顕微鏡などの詳しい道具で見る必要がありまして、人間の目ではなかなか判断することはできません。
見分け方3,オスとメス
セミの抜け殻で見分ける方法3つ目は「オスとメス」です。
セミの抜け殻でなんのセミなのか種類を見分けることができますが、さらに抜け殻で性別を判断することもできます。
主に、お尻部分?のところで判別可能です。↓
オス | メス |
こんな感じです。
メスはオスと違い幼虫の時点で産卵管をお腹に持っていますので、線?のようなものがメスの幼虫のみあります。
ですので、これがあれば”メス”で無ければ”オス”と見分けることができます。
セミの抜け殻の使い道がいっぱい?
セミの抜け殻は放置すると、なんともないただの抜け殻と言って良いでしょう。
しかし、実はセミの抜け殻は色々なものに利用することができ、使い道がいっぱいですので、下記では代表される3つの使い道について紹介していきます。
使い道1,子どもの自由研究
セミの抜け殻の使い道1つ目は「子どもの自由研究」です。
セミの抜け殻はそれこそ種類によって特徴などが違いますので、小学生の自由研究の題材にすることもできます。
ここまで力を入れて自由研究をする子どももいないので、学校で人気者になりたい場合はかなりおすすめです。
筆者に関しては、昆虫の題材はしていませんでしたが独特な古墳調査で一時話題になりましたので、さらに話題になると思います。
使い道2,漢方薬
セミの抜け殻の使い道2つ目は「漢方薬」です。
実はセミの抜け殻は一部の国や地域では”漢方薬”とされており、病気を治すことができるとされております。
これは日本人であれば「え、まじ?」と思われると思いますが、セミの抜け殻を乾燥させる”蝉退(せんたい)”は「散風熱・風邪・透疹」などに効くとされます。
もちろん、日本のセミの抜け殻ではなく”スジアカクマゼミ”というセミですので、真似して作ろう!というのは注意してください。
使い道3,アート作品
セミの抜け殻の使い道3つ目は「アート作品」です。
上記2つはどこかしらで、聞いたり見たりしたことはあると思いますが、このアート作品については何?と思われると思います。
しかし、これが魅力的でしてセミの抜け殻で色々な作品を作っている方がいます。↓
知り合いの人が作った
セミの抜け殻アート
凄い😳✨#蝉 #抜け殻アート #蝉の抜け殻 pic.twitter.com/zOuInVw6ih— 脱サラ変人キャンプ生活 (@BestofFullFull1) October 2, 2022
これはもう傑作と言っても過言ではなく、ただのセミの抜け殻をここまで使って作り上げるのは才能の塊です。
筆者もこれを見て挑戦しようと思ったのですが、少し力を入れるとボロボロなりますし、そもそもの発想や手の器用さがありませんでした。
ぜひ、これを見て作ってみたい!という方は挑戦して、それこそ夏の自由研究などにしてみてください。※作った際は良ければコメントしてくださいね!
まとめ
本記事では「セミの抜け殻のあれこれを完全解説|見分け方や種類も紹介」についてお話してきました。
セミの抜け殻は一見ただの殻でしか思えないでしょうし、実質そうでもあります。
しかし、上記で紹介してきたように色々な使い道もありますし、1つ1つ見分けるのも楽しく色々な体験をすることができます。
ですので、今まではただの抜け殻だったのが少し注視して見てみてください。
もちろん、抜け殻だけでなくセミの成虫などにも興味を持って関わっていただければまた違う経験ができると思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
他にも、昆虫に関する情報や豆知識記事などもありますので、ぜひそちらもご覧ください。