カナブン

コガネムシとカナブンの違い5選|似てはいるが見分けは簡単

夏になると多くの昆虫を見かける機会が多いと思いますが、その中でもメジャーの昆虫の2種類がいます。それが↓

「コガネムシ」と「カナブン」でして、意識していないと全く同じ昆虫だと勘違いしてしまいがちな代表的な種類になります。

この記事では、そんな勘違いしやすいほど似ているコガネムシとカナブンの違いについてご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

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コガネムシとカナブンはそっくり

コガネムシとカナブンは大きく分ければ種類は同じで”コンチュウ目コガネムシ科”に属しているためかなり”そっくり”です。

コガネムシとカナブンの見た目はこんな感じ。↓

コガネムシ カナブン
コガネムシの写真 カナブンの写真

と、こんな感じです。

パっと見れば基本的には一緒ですし、子どもからすると総括して”カナブン”と呼ぶでしょう。

あまり大人になってもコガネムシとカナブンを見分ける機会がなく分かりにくいですが、実はじっくり見ると意外にも違う部分が多くあります。

下記では、写真と共に詳しく解説していきます。

コガネムシとカナブンの違い5選

コガネムシとカナブンの違いは以下の5つです。

違い1,首の付け根

コガネムシとカナブンの違い1つ目は「首の付け根」です。

コガネムシとカナブンをまず見た目で判断するときに見やすいポイントとしては首の付け根の形状になります。写真で見ると↓

コガネムシ カナブン
コガネムシの首の付け根 カナブンの首の付け根

と、なります。

簡単にいうと、コガネムシは首の付け根が扇の形のように丸い感じですが、カナブンは綺麗な二等辺三角形(おおよそ)です。

この時点でハッキリと判断することができるので、この特徴さえまず覚えておけばすぐに見分けをつけることができるでしょう。

違い2,ボディの形状

コガネムシとカナブンの違い2つ目は「ボディの形状」です。

コガネムシとカナブンは首の付け根でパッと簡単に判断できますが、もしかすると見えにくい場合があるかもしれません。

そんな時に判断しやすい違いとしては、ボディの形状になります。写真で見ると↓

コガネムシ カナブン
コガネムシの丸っこいボディ カナブンの四角くゴツゴツしたボディ

と、なります。

コガネムシは基本的に丸っこくツルツルの形状でして、カナブンは体がゴツゴツと角張っています。

どちらかというと、カナブンの方が昆虫感が強くコガネムシの方がなぜか可愛い感じです。




違い3,輝き方

コガネムシとカナブンの違い3つ目は「輝き方」です。

ぶっちゃけ上記2つでもハッキリとして違いが分かるのですが、さらに判断する材料として使えるのが体の輝き方になります。写真で見ると↓

コガネムシ カナブン
艶があるコガネムシ マットなカラーのカナブン

と、なります。

コガネムシは非常に艶(つや)がありキラキラとしていますが、カナブンに関してはマット?系でキラキラしていません。

パッと判断する場合はこの見え方でも判断できますが、カラーは比較的似ているので、カラーではなく艶で見分けましょう。

違い4,嫌われ方

コガネムシとカナブンの違い4つ目は「嫌われ方」です。

コガネムシとカナブンは冒頭でも紹介したように基本的にはそっくりですし、ほぼ同じ種類なのですが圧倒的に嫌われ方が違います。

と、いうのもコガネムシは葉などを主に餌としているため、食害を起こす昆虫の代表例でまさに”害虫”と呼ばれています。

これは農業などをしていなければ全く関係ないのですが、かなりの被害で農薬を撒いていないと全滅させられるほどです。※人間にも影響の可能性あり

ですが、カナブンは主に樹液などを餌としており人間にはあまり影響しないため、あまり嫌われておりません。

違い5,飛び方

コガネムシとカナブンの違い5つ目は「飛び方」です。

これに関してはかなり昆虫が好きな人or研究者の二択でしか分からない違いでして、コガネムシとカナブンは飛び方が若干違います。

コガネムシ カナブン
コガネムシが飛ぶ前 飛んでいるカナブン
・前羽を外側に広げて後ろ羽を利用して飛ぶ
・飛ぶのが下手で重そうに飛行する
・不安定でバランスが悪い
・前羽を広げずに後ろ羽だけで飛ぶ
・足場がなくても飛ぶことが可能
・昆虫の中でも高速飛行+旋回

と、なります。

簡単にいうとコガネムシは飛ぶのが苦手な感じで、カナブンは長時間飛べるような仕組みと言えるでしょう。

フォルムは似ているものの、体の形状が違うため飛び方にも違いが出てきます。




コガネムシは成虫と幼虫のどちらも害虫

上記でも簡単に紹介しましたが、コガネムシの成虫は葉を主に餌としているため”害虫”と呼ばれているのですが、実は幼虫の際にも”害虫”とされています。

代表例としては、家のプランターで育てていた野菜や花などが急に枯れてしまったり、腐る可能性があるのですが、基本的にはコガネムシの仕業と言えるでしょう。

と、いうのもコガネムシの幼虫は主に根っこを食べて大きくなるため、野菜や花の心臓部分を失くしてしまう状態です。

しかし、カナブンの幼虫に関しては真反対で”益虫”と呼ばれるほど大切な幼虫で、腐葉土を食べて栄養のある糞をしてくれます。

そのため、カナブンの幼虫は大切ですが、コガネムシに関しては幼虫を見つけ次第駆除しない限り野菜や花を枯らしてしまうことになるので注意しましょう。

また、コガネムシとカナブンの幼虫は成虫と同様かなり似ているので、詳しく判断する場合は下記の記事をご覧ください。

まとめ

コガネムシとカナブンは見た目がそっくりで大きな括りで見るとほぼ同じ種類と言えます。

しかし、しっかり見ることができれば見分けることができますし、違いがハッキリ分かるのでどんな方でも判断できるでしょう。

これは昆虫好きな方であれば単純にコガネムシなのかカナブンなのかで判断しますが、農家さんや庭で野菜や花を育てている人は注意してください。

必ず似ている昆虫がいる場合は、適切に判断して駆除しなければいけないのか、ほっといた方が良いのかを見極めましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

他にも、昆虫に関する情報や豆知識記事などもありますので、ぜひそちらもご覧ください。

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