夏になると大人気なカブトムシですが、幼虫を見つけるには山や公園などに行って土を掘るしかないと思っている方がほとんどでしょう。
しかし、実は田舎になると家の庭や近所の木が生えている部分にもいる可能性があります。
ですので、手軽に探せる可能性があるのですが、実は注意しなければいけないのが「カブトムシの幼虫に似ている昆虫がいる」ということです。
大人であれば別に「ふ〜ん」と聞き流せることかもしれませんが、子どもからすると捕獲してカブトムシの幼虫だと思って育てて違う昆虫だと「恐怖」でしょう。
そのため、この記事ではそのような間違いがないように+幼虫によっては危害がある可能性がありますので、その点についても下記でご紹介していきます。
カブトムシの幼虫に似ている昆虫
カブトムシは”コンチュウ目のコガネムシ科”ということで、同じ種類の昆虫は基本的に幼虫がそっくりで似ています。
下記では、その種類の中からカブトムシの幼虫と見違えるぐらい似ている3種類の昆虫をご紹介していきます。
種類1,コガネムシ
カブトムシの幼虫に似ている昆虫1種類目は「コガネムシ」です。
コガネムシはカブトムシの種類であるコンチュウ目コガネムシ科という分類の代表的な種類ですので、見た目は置いておいて幼虫が似ているのは必然的なことでしょう。
しかも、今回紹介する中でもカブトムシの幼虫に非常に似ているので、見分けるのはトップレベルで難しいです。
カブトムシ | コガネムシ |
と、こんな感じです。
やはりカブトムシの幼虫はサイズが大きいですが、コガネムシなどは3令後期になっても人差し指程度です。ちなみにカブトムシは親指程度。
種類2,ハナムグリ
カブトムシの幼虫に似ている昆虫2種類目は「ハナムグリ」です。
ハナムグリの成虫は毛が生えて斑点があるという特徴のある見た目ではあるものの、幼虫になるとカブトムシなどとそっくりです。
しかし、若干ではあるものの判断できるポイントがありますので、簡単にご紹介します。
カブトムシ | ハナムグリ |
引用:岐阜大学 |
と、こんな感じです。
簡単にいうと、パッと見は似ているもののカブトムシは太く長めの体ですが、ハナムグリは太くて短い体になります。
ですので、卵から孵化した瞬間には判断できませんが、ある程度(6ヶ月以上)成長した状態であれば主にサイズで判断可能です。
種類3,カナブン
カブトムシの幼虫に似ている昆虫3種類目は「カナブン」です。
カナブンもカブトムシほど有名な昆虫ですが、同じ分類の種類のため幼虫はそっくりでなかなか見分けをつけることができません。
カブトムシ | カナブン |
と、こんな感じです。
カブトムシとカナブンの幼虫を見分けやすい部分としては、動き方もありますが1番は下半分の太さが頭からグラデーション状態で太くなっていくことでしょう。
特徴は、基本的にその程度でして頭の色でも判断できるかもしれませんが、比較しないと分からない程度なのでカナブンの幼虫単体で見分けるのは困難です。
種類4,クワガタ
カブトムシの幼虫に似ている昆虫4種類目は「クワガタ」です。
カブトムシの対象と言っても良いのがクワガタでして、よく比較されるほぼ同じ昆虫ですが幼虫も比較的に似ています。
しかし、上記で紹介してきたような種類とは違い、明らかに違う部分も多いためカブトムシとクワガタであればある程度見分けることが可能です。
簡単に紹介すると↓
カブトムシ | クワガタ |
この写真を見る限り、カブトムシの幼虫は皮が厚い感じでボテッとしているのですが、クワガタの幼虫は皮が薄くポテっとしている感じです。(分かりにくい…)
こんな感じで、カブトムシとクワガタの幼虫であれば全体的には似ているものの、基本的には判断しやすい部類でしょう。
特に、生息地も似ても似つかない感じではあるので、自然で間違えることが少ないです。
カブトムシと他の幼虫との見分ける方法
カブトムシと似ている幼虫と言っても似ているだけですので、しっかり観察すれば違う部分が見えてきます。
ですので、下記ではカブトムシと他の幼虫を見分ける際の方法やポイントについて紹介していきます。※判断する際はぜひ参考に。
方法1,見た目
カブトムシと他の幼虫との見分ける方法1つ目は「見た目」です。
まず、カブトムシと他の昆虫との幼虫を見分ける方法は見た目でして、似てはいるものの見た目も違う部分があります。
特に、上記でも紹介したようにカブトムシとクワガタなどのように全く違う場合は判断が容易ですし、似ている種類でもしっかり見れば判断することができるでしょう。
<カブトムシに似ている幼虫比較>
名称 | 画像 | 特徴 |
カブトムシ | ・サイズが比較的大きい ・皮が厚くぷっくり感 |
|
コガネムシ | ・サイズが圧倒的に小さい ・顎が顔の1/2程度ある |
|
カナブン |
引用:昆虫エクスプローラ |
・頭部は赤褐色 ・腹部末端部が太い |
クワガタ | ・見た目は白い ・グニュグニュ感が強い ・頭が黄色い |
と、こんな感じです。
ぶっちゃけパッと見ればどれも一緒ですし、昆虫に興味がない人であれば、アイドルの顔が全員同じに見えるのと同じでしょう。
筆者も昆虫を飼育していたり、興味がある方ではあるもののほぼ同じに見えるのは秘密。
方法2,生息地
カブトムシと他の幼虫との見分ける方法2つ目は「生息地」です。
カブトムシは庭に幼虫を産む可能性があるのですが、基本的には山などの腐葉土と呼ばれる場所で産むことがほとんどです。
そのため、庭ではカブトムシの幼虫が見つかることはかなり稀ですので、庭で見つかる幼虫=カブトムシに似た昆虫と思って大きな相違はありません。
また、カナブンやコガネムシも庭には比較的生息していないみたいですが、この点は地域性や場所などにもよると思います。
方法3,動き方
カブトムシと他の幼虫との見分ける方法3つ目は「動き方」です。
幼虫はどんな種類でも大抵同じような動きをしているのですが、カブトムシとコガネムシの幼虫を見分けるのであれば比較的容易と言えます。
と、いうのもカブトムシの幼虫に似ていると言われる、ハナムグリやコガネムシの幼虫は地面に置くと背中で移動します。
基本的には幼虫はお腹を地面にしてクニャクニャ移動するのですが、コガネムシなどの幼虫は背中をズリズリしながら移動するそうです。
これに関しては直接見たことがないので、今後できれば動画等もYouTubeに上げたりしますので、お楽しみにお待ちください。
種類によっては害虫になる可能性もある
カブトムシの幼虫は基本的に庭で生まれることがないため、あまり害虫の扱いをされることがありません。
しかし、庭で見つかりやすいとされるカナブンやハナムグリの幼虫は植物の根を食いちぎってしまうため害虫とされています。
特に、庭で野菜などを植えていたり、農家の方であればかなりの被害が出てしまうでしょう。
もし、何もしていないのであればただカブトムシに似た幼虫が何かの拍子に出てきてしまい、子どもなどが間違えてしまうという程度だと思います。
まとめ
カブトムシの幼虫は子どものヒーローですので、もし自分の家の庭や近所で見つけることができれば最高でしょう。
特に、お子様がいる家庭になれば尚良くて、自由研究にもなるでしょうしカブトムシが好きであれば盛り上がること間違いありません。
しかし、その幼虫がもし似ているコガネムシやカナブンであれば、思っていたのと違いすぎてショックを受ける人もいるでしょう。
ですので、そうならないようにこの記事で紹介したような見分け方や特徴などを判断して、見つけた幼虫が本当にカブトムシなのかを見極めてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
他にも、昆虫に関する情報や豆知識記事などもありますので、ぜひそちらもご覧ください。