見た目が可愛くて、子どもから虫が苦手な大人まで誰しもが嫌っていないのが今回紹介する”てんとう虫”になります。
この記事では、そのようなてんとう虫の天敵は何なのかについて簡単に紹介していきます。
てんとう虫にも天敵が存在する
昆虫の中でも可愛いてんとう虫も、天敵が存在しており、可哀相ではありますが多くの生物に襲われてしまいます。
しかし、てんとう虫はこのように鮮やかな赤や黒をしており、生物の中では警戒色です。
これは実際アルカロイドという成分を含んでおり、生物にとっては”毒”と認識されているため鳥などは捕食することができません。
ですので、かなり弱そうで小さい生物ではあるものの、比較的狙われることがなく天敵も少ないのですが、それでも天敵は存在します。
かわいい昆虫てんとう虫の天敵2種
可愛い見た目の昆虫”てんとう虫”は毒を持っているので、鳥やクモなど天敵になりそうな種類も狙ってきません。
しかし、その中でもてんとう虫を死に追いやるほどの天敵がいますので、下記では2種ご紹介していきます。
天敵1,コマユバチ
コマユバチは寄生蜂に一種でして、てんとう虫の成虫に寄生するハチで”ゾンビ化”させると言われている寄生虫になります。
てんとう虫の生活は1つも変わらないのにも関わらず、体内では幼虫が段々と成長しいずれ体内から外へ幼虫が出現してきます。
しかも、それだけであれば死が待ち受けるだけなのですが、その段階ではすでに頭を洗脳されており、体から出てきた幼虫を命かけてでも守ろうとします。※母親みたい
その後、幼虫が羽化すれば大半の個体が死んでしまうのですが、ごく稀に生き残り普通に生活していく個体も存在するそうです。
しかし、その後同じように寄生される個体もいるみたいなので、これは運次第ですね。
天敵2,ノミバエ
ノミバエはどこにでも存在するハエの一種で、色々なところに生息するのですが、このハエはてんとう虫の天敵になります。
と、いうのもノミバエはアリなどを初め色々な種類の生き物に寄生したりするハエでして、これはてんとう虫などにも寄生されると言われています。
詳しくは明確に言われていないのですが、事実色々な情報がありますので、簡単にいうと「てんとう虫が蛹化する時」に体へ産み付けるそうです。
詳しくはこちらの記事で紹介されていますので、興味がある方はぜひご覧ください。↓
アブラムシにとってはてんとう虫が天敵に
てんとう虫は食物連鎖の中でも下の方に位置しており基本的には上記で紹介したような天敵に襲われてしまいます。
しかし、実はてんとう虫が優位に立って、むしろその虫にとってはてんとう虫が天敵になるということがあります。
その虫が”アブラムシ”という昆虫でして、人間にとっては害虫と呼ばれる虫で食物を排泄物で病気にさせたり、光合成を阻害する可能性がある生き物です。
このようないわゆる嫌な虫をてんとう虫は主な餌としており、自然に駆除してくれるためその点では必須な昆虫になります。※1日100匹程度だとか…
まとめ
てんとう虫は生物にとっては有害と言われる毒を持つ昆虫でして、よくありがちな鳥やクモなどの生物には狙われることがありません。
もちろん、狙われる可能性はあるものの、その後は捕食まではいけずに終わります。
しかし、寄生するような生き物には弱く、上記で紹介したような寄生バチや寄生バエに寄生されると高確率で亡くなってしまいます。
これは生き物が循環する上で仕方ないことなので、守ることはできませんが、てんとう虫もかなり過酷な状況で生きているのが分かるでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
他にも、昆虫に関する情報や豆知識記事などもありますので、ぜひそちらもご覧ください。